ポータブルカセットプレーヤーのおすすめ11選｜名機やBluetooth対応も

CDや音楽プレーヤーの普及で、カセットテープを見る機会は減りました。ですが、「思い出のカセットを再生したい」「祖父や祖母の使っていたプレーヤーが壊れた」などの理由で、再生機であるカセットプレーヤーをお探しの方も多いですよね。

最近ではレトロでかわいいデザインと独特の音質から、若い人の間でも再び注目を集めています。カセットテープを再生するために必要なのが「カセットプレーヤー」です。ステレオタイプも人気ですが、特にポータブルカセットプレーヤーは持ち運びしやすく、場所を選ばず使えるのがメリットです。

今回は、そんなポータブルカセットプレーヤーのおすすめをご紹介していきます。選び方から、人気のある名機やBluetoothを搭載した最新モデルまで幅広くご紹介するので、プレーヤーをお探しの方は必見です。

カセットテープが多くの人から支持されている理由の1つが、カセット独特の音質です。今はCDやデジタル配信での音楽が主流となりましたが、それらの音はすべてデジタル処理がなされています。そのため、すべての音が入っているとは限りません。

カセットテープのアナログな音を聞くと、それらの音もカットされずにすべて収録されているため、CDとは異なる音質や若干のノイズが新鮮で、温かみがあるように感じる人が増えています。

また、以前はずっとカセットテープを使っていた人が久しぶりにテープを聞き直して、使っていた当時を思い出しノスタルジーに浸ることも多いです。

カセットテープのアナログな佇まいに、レトロポップな可愛らしさを見出している人が増えています。今はスマートフォンやタブレットなど無駄のない洗練されたデザインに囲まれることが多いので、レトロな外見のカセットテープを見ると落ち着くのかもしれません。

加えてカセットテープを日常的に使ってこなかった世代には、新鮮さもあります。若者に向けたTシャツや雑貨等でも、カセットテープをモチーフにした物が増えています。オシャレの観点からもカセットテープは若者から熱い視線を集めているのです。

今はカセットテープやレコードが見直されており、アーティストがそれらの媒体で新曲を発表する機会も増えてきました。カセットテープはレコードよりも6分の1のコストで制作できますし、CDのようにトラック化されていないので、曲を順番通りに聞いてもらえるメリットがあります。

上記のような理由からカセットテープで新譜をリリースするアーティストもおり、カセットでのリリースが増えたためニーズが再び高まってきました。今後更に、アーティストの新曲を聞くためにポータブルカセットプレーヤーを購入する人が増えるかもしれません。

以前はソニーのウォークマンが一世を風靡しましたが、令和になった今現在、ポータブルカセットプレーヤーは現行でも販売されているのか気になりますよね。

結論から言えば、ポータブルカセットプレーヤーは今でも販売されています。たとえば、ポータブルカセットプレーヤーをパソコンとUSBで接続し、カセットの内容をデータで保存できるモデルが増えました。

また、パソコン操作が苦手な人は、MicroSDカードやUSBメモリに直接保存できるモデルもありますので、レベルに応じて商品を選べますよ。ほかにもラジオチューナーやアラームなど、カセットテープ以外の機能がついたものもあります。

カセットテープといえばアナログな音が魅力の1つですが、最新のポータブルカセットプレーヤーの中にはパソコンと接続して、テープの中身をデジタル保存できるモデルも増えています。

テープ部分が傷んでしまうと中に入っている音を二度と聞けないので、万が一に備えてデジタルのバックアップを残しておくのは大切です。パソコンと接続せずデジタル変換できるものもあるので、パソコン操作が苦手な人でも使えます。

過去に録音した思い出の音をデータで保存しておけば、スマートフォン・パソコン・mp3プレイヤー等での再生も可能になりますよ。操作も難しくないものが増えているため、自宅で眠っているカセットを整理したい人はデジタル対応のモデルがおすすめです。

ポータブルカセットプレーヤーの給電方法は、主に乾電池式とUSB給電式があります。乾電池式は持ち運びする機会が多い人におすすめです。充電が切れてしまっても乾電池を入れ替えれば再生できますし、充電できる乾電池を使用すればランニングコストを抑えられます。

USB給電式は安定した電力供給ができて、さまざまな場所から電力を供給できるのがメリットです。モバイルバッテリーがあれば場所を選ばずに再生できます。乾電池式、USB給電式のどちらにも対応しているモデルもあるので、気になる方はチェックしてみてください。

ポータブルカセットプレーヤーにスピーカーが搭載されていれば、複数人で同じ音楽を楽しんだり、自宅で周囲を気にせずに音楽を楽します。イヤホンと使い分けができるので、ラジカセのような感覚で使いたい人はスピーカー付きがおすすめです。

スピーカーがついていれば、キッチンの隅に置いて再生して録音した内容を確認したり、ラジオ付きのモデルであればラジオを楽しんだりできます。今はUSB給電やACアダプターで使えるモデルも増えており、電池切れの心配なく楽しめるのも嬉しいポイントです。

ただし、スピーカー付きのモデルは本体が少し大きくなる場合が多いので、持ち運ぶ際に少しかさばるかもしれません。

カセットテープを再生する頻度が高い人は、オートリバース機能がついたモデルがおすすめです。オートリバースは文字通り、自動で反転する機能を指します。

カセットテープにはA面とB面があり、片面の再生が終るとテープを取り出してひっくり返す必要があります。オートリバースがついていれば、片側の再生が終わった後、自動でもう片方の面を再生してくれますよ。

離れた場所で聞いているときや、作業中で手が離せない時などに便利です。すべてのモデルについているわけではないので、購入前に仕様をしっかり確認しておきましょう。使用頻度を考えて検討してみてくださいね。

ポータブルカセットプレーヤーの中には、ラジオチューナーが搭載されているモデルもあります。ラジオから流れた音を録音したり、災害時にもラジオを聞いたりできるので、情報収集や気晴らしの強い味方になってくれます。

台風や地震など、万が一に備えて乾電池でも動くラジオ付きのモデルを1台持っておくのもおすすめです。また、今はポータブル機でありながら、ワイドFMに対応しているモデルも増えています。ワイドFMとは、AMラジオをFMの周波数で聞けるサービスです。

災害時により確実に情報を伝達するために、全国各地のAMラジオ放送局がワイドFMにも対応するようになり、AMの番組を雑音の心配なく聞けるようになりました。災害時にしっかり情報を得るためにも、ワイドFM対応の機種を持っておくと安心です。

数は多くないですが、カセットテープの音を無線で聞けるBluetooth搭載のモデルも登場しています。今は多くのデジタル機器が無線に対応しているので、イヤホンの長さを気にせずにストレスなく音楽を楽しむのもおすすめです。

多くの機種がイヤホン端子は搭載していますが、イヤホン端子以外にもAUX端子を備えているモデルであれば、手持ちのスピーカー等とケーブルで接続して、カセットテープの音をより楽しめますよ。

Bluetooth機能を備えたモデルは非常に少ないので、探している人が家電量販店ではなく、インターネット通販で検索して探すのがおすすめです。そして、購入前に機能をしっかり確認しておきましょう。

録音機能付きのタイプであれば、使用する用途も増えます。録音機能が付いていると、音楽プレーヤーだけでなくレコーダーとしての役割も持てるのが利点です。複数の機能が使用可能なのはお得感があっておすすめです。

ソニーはウォークマンに代表されるように、高品質なポータブルプレーヤーを長年に渡って製造してきました。音質にも定評があり、多少価格が高くても選ぶ人が多いメーカーです。

残念ながら今はもう、ポータブルタイプでカセットテープを再生できる新商品は発売していません。しかしながら、ウォークマンの成功がもたらした功績は大きく、今でもポータブルプレイヤーを製造するメーカーとして、第一線を走り続けています。

これまでに培ったノウハウを生かして、多種多様なモデルを販売してきました。高音質なポータブル機器を探している人は、ソニー製品を探してみるのがおすすめですよ。

パナソニックも2000年代中盤までは、ポータブルカセットプレーヤーを販売していました。音質のみならず直感操作や頭出しに最適なリモコンや複数のイコライザーなど、より踏み込んだ操作性で高い支持を獲得していました。

現行品は取っ手のついたラジカセタイプのみとなっています。乾電池でも使えて持ち運びしやすく、スピーカーも大きいためほかのポータブルカセットプレーヤーとは違うニースを満たしています。長く愛される製品を生み出すのが得意なメーカーです。

手に取りやすい価格と機能性を持ち合わせたモデルを探している人には、パナソニック製がおすすめです。以前使っていたものを探す場合は、中古品をオークションサイトやフリマアプリなどで検索してみるのも1つの方法ですよ。

東芝も多くのラジカセを販売しており、その中には電池だけでも使えるポータブル機器もあります。現行品の中にはワイドFM対応モデルやハイレゾ相当の音質にまで引き上げる機能を持ったものがあり、カセットの音をさまざまに楽しみたい人におすすめです。

デザイン性の高いモデルも多く、インテリアとして部屋に置いておきたい人にもおすすめです。過去のモデルは中古市場で手に入る場合も多いので、いろいろな方法で探してみてくださいね。

音質以外に、デザイン性に富んだものもあります。BEAMSのスケルトンプレーヤーは、白とオレンジを基調としたポップなテイストのかわいいプレーヤーです。蓋の部分が全面スケルトンになっているので、カセットテープを入れるとテープが動いている様子などが見えるのが特徴です。テープのデザインによって印象も変化するので、さまざまな楽しみ方もできます。

ポータブルカセットプレーヤーは、音質はそれなりだと思っている人もいるかも知れません。そんな人には、ソニー・パナソニックといった、オーディオ機器に強いメーカーのものを選べば、高い音質でカセットテープを楽しめます。

たとえば、カセットテープ全盛の時代に人気を集めたソニーの「ソニースポーツ」・パナソニックの「ショックウェーブ」といった名機とされるモデルは、今なお中古でも高額で取引されるほど人気です。

今、カセットテープが見直されているとはいえ全盛期と比較しても、カセットを再生できるモデルは減っています。中古品であれば、生産を終了したレアなモデルを格安で手に入れられるかもしれません。

今はソニーや東芝といった大手メーカーも新製品としてのポータブルカセットプレーヤーは販売していないため、中古でないと手に入らないモデルも増えています。ただし、中古品はどうしても故障のリスクが高くなってしまいます。

加えてメーカーでも部品の提供や修理対応が終わっていて、故障しても修理すらできない可能性も出てしまいます。こういったトラブルを回避したい人は、新品を探すことをおすすめします。

CDなどと違い、カセットテープにはA面とB面があります。60分のテープの場合、裏表それぞれ30分ずつになっています。表のA面を聞き終えたら、一度カセットテープを取り出して180度回転させ、裏のB面を聞けるようにセットします。プレーヤーの中には、これをせずに済むオートリバース機能を備えたものもあり、自動で折り返し再生してくれます。

他にも、カセットテーププレーヤーの基本的な使い方についてご紹介します。

1. 取り出しボタンを押して扉を開ける
2. テープが下に露出している面とプレーヤーの読み取りヘッドが向き合うように、聞きたい面を手前にしてカセットを入れる
3. 再生ボタンを押すとリールが回転し音楽が再生される
4. 最後まで聞くとテープが右から左のリールに巻きとられた状態になる
5. 裏返して入れ直し、再生すると裏面が再生される

テープの長さと収録時間が一致しない場合が多いので、最後の方は無音部分が残るのが一般的です。また、オートリース機能搭載の場合、5の手順は不要です。

カセットテープへの再評価とともに、時代の変化に応じた進化を遂げているポータブルカセットプレーヤー。過去のカセットテープをデータにできる機能で、かつてカセットテープを使っていた人からも注目を集めています。これからも独自の路線で、カセットテープの文化を支えるツールの1つであり続けて欲しいですね。