【2023】プリメインアンプおすすめ3選｜安い中古やA級・AB級アンプも

スピーカーでクラシック・ロック・ポップス・JAZZのような音楽を楽しむのに欠かせないのが、プリメインアンプです。しかし、プリメインアンプといわれても「あまりよく分からない」「レコードプレイヤーと繋ぐのはなんとなく分かるけれど…」となる方も多いです。

プリメインアンプは、5万円以下・10万円以下で買えるコスパのいい中古の安いモデルから高価なA級・AB級アンプまでさまざまです。プリメインアンプは、高価で種類が多いので、どんなものを買ったらいいのか難しいですよね。

そこで、この記事では、プリメインアンプの魅力・口コミ・選び方・おすすめの商品までさまざまな情報を紹介しています。ぜひ、最後まで読んで自分に合ったプリメインアンプを購入してください。

プリメインアンプとは、プリアンプとパワーアンプの機能が付いているアンプです。プリアンプには、入力の切り替えや音量と音質の調節、電圧を増幅する役割があります。一方パワーアンプには、プリアンプから送られた信号を増幅させてスピーカーへ送る役割があります。

異なる機能が一体化されているので、1台で電気信号を出力できるのが特徴です。各種再生機器であるCDプレーヤーやレコードプレーヤーとパッシブタイプのスピーカーを接続し、入力切り替え・ボリューム・音質調節できるので初心者でも使いやすいと人気があります。

マニアやこだわりが強い方からは、プリアンプとパワーアンプを個別に用意して組み合わせたほうが音質がいいとの声も。しかしながら、プリメインアンプ1台でも高音質です。

DACとは「Digital to Analog Converter」の略称で、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する機器です。音はDACだけでは再生されないので、アンプを使用してDACから送られたアナログ音声信号を音として再生します。最近はDACを搭載したアンプがラインナップされているので、DACを別に用意する必要がありません。

しかしDAC搭載アンプの多くはプリアンプでありパワーアンプの役割を持たないので、デジタル音源を鑑賞される方やアンプ機能がないパッシブスピーカーを使用する方は確認が必要です。コストを抑えられるDAC搭載のプリメインアンプを選べば1台だけで音を再生できます。

プリメインアンプを購入した方の口コミをご紹介します。口コミを調査した結果、いい口コミが圧倒的でした。一部悪い口コミもありましたが、好みの音ではなかったりスピーカーなどの再生機器との相性である可能性も否めない内容となっています。

いい口コミはプリメインアンプを使用で、満足のいく音質になったなどの意見がほとんどでした。初心者の方だけではなく音にこだわりがある方でも十分高音質な方が多いです。

逆の意見では「低音が響かない」「ノイズが発生する」など好みの分かれる音質について多くありました。主に口コミを書いている方は、過去使用していたプリメインアンプと比較していたり、使用しているスピーカーの能力が発揮していないなどあるようです。

デジタル入力なら光デジタル入力やUSB端子に対応しているプリメインアンプを選びましょう。基本的にプリメインアンプはカセットやCDプレーヤーなどのアナログ入力端子やRCA入力できますが、商品によってはデジタル入力対応になっていないプリメインアンプもあるので注意が必要です。

近年増加傾向にあるパソコンやスマートフォン内のデジタル音楽ソースの再生ができます。デジタル音声入力に対応したプリメインアンプを使用すれば、音楽ファイルを簡単に再生できるので便利です。またハイレゾ対応のプリメインアンプを使用したい方もデジタル入力となります。

レコードを聴く方はフォノ端子に対応しているプリメインアンプを選びましょう。フォノ端子とはレコードプレーヤーを繋ぐための入力端子です。レコードは針が溝をなぞり電気信号が発生します。しかし拾える電気信号が小さいので、フォノアンプと呼ばれる装置で増幅しなければいけません。

フォノアンプと繋げるための端子がフォノ端子です。つまり、レコードの音を再生させるにはフォノ端子が必要となります。プレーヤーにフォノ端子が付いている場合もありますが、オーディオ向けのプレーヤーには付いていませんので必ず確認しましょう。

レコード内部に、フォノイコライザーが内蔵されている場合があります。フォノイコライザーとは、レコードを再生する際に正確な音で再生するために必要な機能です。プレーヤーかアンプのどちらかに搭載されていればOKです。

音質的に考えればフォノイコライザーは、本体ではなくプリメインアンプのほうに内蔵されている方がいいです。初心者の方にはレコードを始めるなら レコードプレーヤー+フォノイコライザー内蔵のプリメインアンプ+パッシブスピーカーの組み合わせが、選択肢も多いためおすすめです。

出力端子も確認しましょう。なぜなら標準的なプリメインアンプは出力端子が少ないからです。出力端子が少ない点についてはAVアンプと大きく異なるので、購入前に使用したい機器が接続可能か確認しなければいけません。出力端子は、次のようなものが挙げられます。

• ライン出力(RCA端子)
• スピーカーターミナル(スピーカー端子)
• ヘッドホン出力

ライン出力はモデルによって端子数に差があるので、接続予定の機器数をあらかじめチェックしておきましょう。スピーカー端子はAとBの2系統搭載の商品が主流です。スピーカーセレクターダイヤルの切り替え次第で、2組のスピーカーを同時に使用ができます。2組のケーブルを使用するバイワイヤリング接続も音質が良くなるのでおすすめです。

ヘッドホン出力の端子数は基本的に1つとなります。ヘッドホンを使用する方はヘッドホン出力専用のアンプを搭載しているプリメインアンプを選びましょう。上記3つの出力端子以外にもHDMI端子が付いているプリメインアンプもあります。

増幅素子の材質と動作方式で選びましょう。なぜならプリメインアンプをパワーアンプの増幅素子と動作方式の違いによって種類が分かれるからです。それぞれの違いによって音質や機種の個性が出る要素なので購入前に確認すべきポイントです。

真空管の増幅素子を使用した場合は、出力が小さいので電気的な効率が低いです。ですので、あたたかみのある音が出ます。半導体の増幅素子を使用した「ソリッドステート方式」の場合は振動に強いので、現代的なスピード感のあるサウンドです。また、一部のアンプには、真空管と半導体を組み合わせたハイブリッドタイプもあります。

動作方式には4種類あります。アナログ方式と呼ばれるA級、B級、AB級とデジタル方式と呼ばれるD級です。最も一般的なのがAB級で、A級とB級のメリットを兼ね備えています。商品によっては、動作方式が記載がない場合もあるので、注意が必要です。

デジタル音楽を聴く方はDACを搭載しているかチェックしましょう。デジタル音楽とはMP3などデジタル化された音楽です。デジタル入力されたデジタル信号は、アナログ変換での出力によって音のクオリティが上がります。その変換する機器がDACです。パソコンの音源をパッシブスピーカーで使用する場合は必須です。

アンプにDACが搭載されている機種を選べば、アンプとDACをそれぞれ準備する必要ありません。ですので、高音質なサウンドを予算や設置スペースを節約しながら楽しめます。しかし、ハイレゾ音源を再生する場合は気を付けなければなりません。

ハイレゾ対応のアンプにはDACを搭載していない機種があります。この場合データ化された音の情報がアナログ変換されないので、音質が若干落ちるのです。ハイレゾ対応のプリメインアンプは専用のDACを搭載している機種の方が音質的に有利です。

再生環境にあったパワーのアンプを選びましょう。アンプによってスピーカーへ出力するパワーは変わります。仕事中にデスクトップの横に置く小型のスピーカーから音楽を聴く場合はハイパワーアンプは不要です。しかしリビングルームなどの広い部屋で音楽を鳴らす場合は大出力のアンプが必要です。

一般的なアンプは左右2チャンネルで50Wの出力ですが、リビングルームで鳴らす場合は余裕を持って100Wオーバーのアンプを使用するのがおすすめ。反対に広い環境で音を鳴らすのであれば、小さな出力でも十分です。

Bluetooth対応かどうかで選ぶのもいいです。特に配線が面倒な方やパソコンやスマートフォンのデータで音楽を聴く方はBluetooth対応のプリメインアンプがおすすめです。ワイヤレスなので手軽に接続でき、ヘッドホンやイヤホンでも使用できるので便利です。

Bluetooth機器間では圧縮データを送受信しています。アンプによって圧縮形式が違うので、使用したいBluetooth機器と購入したいアンプの対応コーデックのチェックが重要です。

もし異なるバージョンや非対応のコーデックのアンプを選んでしまうと音楽を再生できないので、メーカーの製品サイトやカタログを確認しておきましょう。音声データを圧縮・復元する形式を指す言葉であるコーデックにはそれぞれ特徴があり、具体的には以下のようになります。

再生周波数帯域とは音源を電気信号に変換した場合に、再生可能な周波数の上限と下限を表したものです。多くの製品は上限が40kHzまでの再生周波数帯域が保証されています。つまり、40kHz以上まで再生が可能であれば高音質です。

ハイレゾとは、ハイレゾリューションオーディオ (High-Resolution Audio) です。解像度が高い高音質な音源を指し、具体的な解像度の数値として再生周波数帯域が40kHz以上であればハイレゾ対応しています。

YAMAHA（ヤマハ）は楽器や音響機器の販売をメインに行っているメーカーです。長い間培ってきたオーディオ技術を生かしたプリメインアンプを販売しています。スタイリッシュなデザインの製品も多いので、音質だけでなくおしゃれなインテリアにこだわりがある方にもおすすめ。特にヤマハ伝統の「ToP-ART」思想であるピュアオーディオ設計思想に基づくモデルが人気です。

DENON（デノン）は100年を超える増幅回路設計技術を生かした高品質なプリメインアンプを販売しているメーカーです。スタイリッシュなシルバーデザインの製品以外に、コンパクトで設置しやすいサイズ感の製品を販売しています。アンプに詳しい方のベストバイ商品にもよく選ばれているメーカーです。

アキュフェーズは、1972年に創業した質の高いオーディオ機器を製造する日本のオーディオメーカーです。製造ラインにベイルとコンベアーを使用しないセル生産方式にこだわることで、高品質を実現しています。音にとことんこだわる人におすすめです。

Marantz（マランツ）は1953年にアメリカで生まれたメーカーで、高級感のあるデザインと高音質な響きが評判です。ゴールドのデザインや側面に木製のデザインを取り入れた製品があり、自分好みのおしゃれなインテリアとしても活用できます。

また小型でもパワフルかつクリアな音質のアンプを搭載していて、音質のクリアさとダイナミックな音量を両立させたい方にもおすすめ。また、10万円以下の商品も豊富にあるので、リーズナブルなアンプをお探しの方にもおすすめです。

SONY（ソニー）は再生周波数帯域が40kHz以上で情報の密度が高い音を楽しめるハイレゾ音源に対応したコーデックを開発したメーカーです。100W以上の大出力を実現したプリメインアンプを販売しているため、よりダイナミックな音響を楽しみたい方に適しています。

ソニーは「名機」と呼ばれるA級アンプを生み出していることで有名です。また、60局を超えるラジオを受信・プリセットできる製品も販売していて、ラジオを高音質で楽しみたい方にもおすすめです。

プリメインアンプの価格帯は1万円台～100万円台で、かなり価格差があります。そこで気になるのが価格差による音質の違いですよね。

実は、音質の好みは使用者によって異なり、価格が高いほど音質がいいと感じるわけではありません。また、アナログアンプに比べて、デジタルアンプは価格差による影響が少ないとの声もあります。

いい音質を求めるならアンプだけでなく、組み合わせるスピーカーの性能にも注目しましょう。組み合わせるスピーカーの良し悪しが音質に顕著に現れます。

プリメインアンプを初めて購入する方には、新品ではなく中古から選ぶのもおすすめです。プリメインアンプは安くても3万円ほどで、高級なモデルであれば数十万円もします。

中古のモデルから試しつつ、「自分はどんなサウンドが好きなのか」や「どんな特徴のモデルがいいのか」など知識がついてから新品を購入したほうが失敗も少ないです。

安い価格のプリメインアンプよりも高価格なプリメインアンプのほうが、多機能だったりよりサウンドが高音質だったりします。中古であれば本来の価格よりも安くお買い求めいただけるのでおすすめです。

中古のプリメインアンプを買った経験はあまりない初心者の方は、店舗で実物を見て購入したほうが失敗しづらく、安心して中古品を購入できます。店舗で中古品をみる際には、外観の傷の度合いやボタンが正常に動くかどうかなどをチェックしましょう。店員の方と相談しながら決めるのもおすすめです。

スピーカーで音楽を楽しむためにあると嬉しいプリメインアンプ。1台購入するだけで部屋いっぱいに響く高音質なサウンドを楽しめます。今回はプリメインアンプの失敗しない選び方をご紹介しました。こちらを参考に、自分に合ったプリメインアンプを探してみてください。