ICレコーダーおすすめ15選｜ボイスレコーダーとの違いも【パワハラ・会議録音に】

会議や講義の録音に便利なICレコーダー。インタビューのメモや文字起こし、楽器練習の録音に語学学習など多様なシーンで役立ちます。「単なる録音であればスマホで十分」と思われがちですが、会議中や講義の最中にスマホを出すのはちょっと気が引けますよね。

また、ボイスレコーダーよりも録音専用に作られたICレコーダーの方が高音質で聴き取りやすいのもメリットです。一口にICレコーダーと言っても、会議や講義の録音に向いているものから、音楽用のリニアPCM、パワハラ対策でこっそり録音できる小型のレコーダーなどさまざまな種類があります。

いざ買おうと調べてみたら、多すぎてどれがいいのか分からない…という方も多いはずです。そこで、本記事では、ソニーやパナソニックなどのメーカーから、おすすめのICレコーダーとその選び方をご紹介します。ICレコーダーとボイスレコーダーの違いについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

「ICレコーダー」とは、フラッシュメモリなどの本体に内蔵されたICチップに、音声を記録できるようにする機械を指します。コンパクトで手軽に扱える上に長時間録音が可能なのが特徴で、さまざまな種類が存在します。

ICレコーダーの大半は内蔵のストレージを備えていますが、種類によっては取り扱える記録媒体が複数あるモデルもあります。SDカードに録音内容を保存できるスタンダードなモデルもあれば、外部接続でCDに内容を焼くことができるモデルも存在します。

実は、ICレコーダーもボイスレコーダーも大きな違いがありません。厳密に線引きするとボイスレコーダーはアナログ・デジタル問わず音声を録音できる機器全般を指します。ボイスレコーダーは「人の声」の録音を主目的としていますが、音質はICレコーダーよりも劣る傾向にあるのが特徴です。

ICレコーダーは、重要な会議やテスト範囲を話している講義など、発言者の言葉と聞き逃すわけにはいかないシチュエーションで活躍します。うっかり聞き逃しても時間を見つけて聞き返せますし、録音により情報の取りこぼしがなくなるため学習の妨げにもなりません。

音楽関連にもICレコーダーは重宝されます。楽器練習の一助として自分の演奏を録音したり、カラオケ練習の一環として自分の声を録音したりすればスキルアップにも繋がります。ICレコーダーを選ぶ際は高音質で録音できるよう、音声情報を圧縮しない「リニアPCM録音」ができるICレコーダーがおすすめです。

ICレコーダーはメモ帳の代わりになるので、インタビューや取材の時には重要な役割を占めます。取材やインタビューの際に聞いた言葉を精度高く文字起こしする上で、音声の振り返りは必須です。そのため、長時間録音できるタイプやリピート再生できる機能などが好まれる傾向にあります。

ICレコーダーは、浮気調査やパワハラ対策など、が気付かれないように音声を録音したいシチュエーションでも活躍します。商談や取引の際、ばれないように隠し撮りする時は、小型で気付かれにくいタイプがおすすめです。

状況やシーンにもよっては、国内外問わず「隠し撮り」は犯罪行為とは言わなくても、損害賠償責任を追う場合もあり、同時にリスクを追っている事にもなりますので注意しましょう。

会議や講義などを録音する場合は、長時間の録音に注目してICレコーダーをおすすめします。会議や商談などであれば、録音した音声はメモ書きよりも強力な「音声証拠」として保管できます。重要な商談や打ち合わせの際に、最大録音時間オーバーにならないようこの機能に注目しましょう。

ただの音声録音だけでなく、録音した音声の遠近感から、誰がどこにいるかを把握する機能などもあります。

ICレコーダーの利用目的が楽器演奏などの「音楽利用」の場合、高音質での録音は必須条件となります。楽器練習の場合は、「リニアPCM」という、音声のアナログ信号をデジタルデータに変換する機能を持ったICレコーダーがおすすめです。

リニアPCMとは、簡単に言ってしまうと「CDを超す音質」を実現しており、通常のICレコーダーで録音するよりもはるかに高い満足感を得られます。

英語などの語学学習でリスニングの勉強をする際は、リピート機能や再生速度の調整などの機能は非常に重宝されます。

再生速度の調整をしてゆっくり聞ける「ピッチコントロール機能」や、特定箇所を繰り返し聞ける「リピート機能」などの機能は、語学学習をしっかりとサポートしてくれる代表的なICレコーダーの主な機能になります。

充電式は、ICレコーダー内の内蔵バッテリーに充電するタイプです。乾電池を必要としないためコンパクトな作りになっていますので、携帯しやすいメリットがありますが、一度バッテリーがなくなってしまうと再充電が必要になってしまうデメリットがあります。

もう1つの充電方式は、ICレコーダー内に乾電池を入れて利用する乾電池式です。先述の充電式とは異なり、電池を搭載する分、ICレコーダー自体の大きさが充電式のものより大きくなってしまうデメリットがあります。

しかし、乾電池式は充電環境がない場合や長時間の録音をしたいシチュエーションにおいて、電池切れになったら新しい電池と交換して、何度でも即座に録音を再開できます。

ICレコーダーを連続何時間で利用できるかも、選ぶ上で必須の検討項目になります。仮に音質もいい、長時間稼働ができるバッテリー搭載など、自分にとってベストなICレコーダーを見つけたとします。

ですが連続で録音できる時間が少ないと、録音したものを都度消したりする必要があるため、一気に使い勝手が悪く感じられてしまうかと思います。

ICレコーダーの大半の機種には内蔵ストレージを備えており、容量は相場で2GBか4GBのものが多く、低音質での録音なら200時間ほどの録音が可能です。内蔵ストレージは簡単で、USB端子などを搭載しているものであれば外付けできるため、PCに記録を移せます。

SDカードが利用できる対応であれば、内蔵ストレージに加えて容量も増やせます。また、もしSDカードの容量が満杯になっても、SDカードの交換だけで済むため、長時間利用ができるのが特徴です。

Wi-fi対応のICレコーダーは非常に便利です。無線LANを使ってスマホやタブレットにあらかじめインストールされた専用アプリを使い、遠隔操作が可能になります。スマホをリモコン代わりのようにICレコーダーの操作ができます。

Bluetooth搭載のモデルは、ワイヤレスイヤホンやヘッドフォンを使って録音した音声データを聞けます。移動中や作業しながら音声データを聞く際は、コードの絡まりや不意にイヤホンジャックから抜けて音声が途切れる、といった心配がなくなります。

ICレコーダーにはリピート機能がついている機種もありますが、このリピート機能は、学習やインタビュー、取材などで非常に有用な機能です。リピートすれば必要な部分や聞き漏らした部分を、何回も聞いて確認できます。

インタビューや取材などの内容の振り返り、録音された内容の文字起こしや、繰り返し聞いて発音に耳を慣らすための語学学習、テスト勉強などのシーンにおいて、リピート機能は重宝される機能です。

パナソニックは日本屈指の家電販売メーカーです。持ち運びに便利なコンパクトタイプや初心者向けの低価格モデルが得意です。機能が充実したモデルやPCM対応レコーダーなど、種類豊富に取り扱っています。

低価格帯でもノイズキャンセル機能が付いているため、音質にこだわりたい方にもおすすめできるモデルを取り扱っているのもポイントです。

ソニーは、高性能とソニー独自の機能に特化した商品ラインナップを始めとした多彩なラインナップが特徴的です。特に音質に拘ってクリアな音声が録音できる、高品質な「PCM対応」製品などが人気です。

ハイレゾ音源のDSD方式に対応しているモデルや、マイクユニットが高感度の指向性のものを備えており、音楽録音などにもおすすめです。

オリンパスは光学機器メーカーとして知名度の高い企業ですが、ICレコーダーの取り扱いもあります。オリンパスが提供するICレコーダーは、幅広いジャンルに対応できるよう多彩なラインナップを用意しております。

特に手ごろな価格のモデルの取り扱いが多く、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。

タスカムは、スタイリッシュな音楽制作用のICレコーダーを製造するメーカーです。音楽用以外に会議用のICレコーダーもあり、さまざまな用途に対応します。スリムボディでもワイドFMチューナーを内蔵したものは、インタビューにもおすすめです。

ICレコーダーで録音した音声データは、使い方次第では日々の生活に非常に密着した使い道がありますので、ぜひこの記事を見て興味が湧いてきたら、紹介したICレコーダをチェックしてみてください。音楽から会議まで、幅広いシーンで活用しましょう。