【2023年最新】おすすめのケーブル7選！ケーブルの種類も解説

動画配信やDTMの人気上昇に伴い、自宅でマイクを使用する人が増えています。高音質を求めるならマイクだけでなくマイクケーブルにもこだわりたいですよね。マイクケーブルのタイプ自体は少なく、定番のXLR（キャノン）ケーブルが使われることがほとんどです。しかし、接続先の機材の端子によっては使用できない場合があるので注意しましょう。

タイプが少ないとはいえ、製品の数は豊富です。どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。そこで、今回はマイクケーブルを選ぶポイントを詳しく解説します。さらに、マイクケーブルのおすすめ商品も紹介しているので、購入を迷っている方はぜひ参考にしてください。

ケーブルの信号の伝送方式は、バランスとアンバランスの２種類です。バランスは、主にマイクケーブルの定番であるXLR接続で利用されています。ケーブルの中にあるホット・コールド・グランドの3種類の線で伝送し、ノイズに強いのが特徴です。

音声信号の伝送にホットとコールドの2種類を利用することで、ノイズを打ち消せます。一方で、ギター用シールドなどで主に利用されるアンバランス接続は、ホット・グランドの2種類の線で伝送します。アンバランスにはノイズを打ち消す仕組みがないのでノイズに弱い点がデメリットです。

ひと口にマイクケーブルと言っても、コネクターの端子には複数の種類があります。まずはマイクルケーブルの種類について確認しましょう。

プロの音響シーンでも頻繁に使用されている、マイクケーブルのスタンダードなタイプが「XLR（メス）-XLR（オス）」です。マイク側に接続するメス側と、出力先に接続するオス側の両方のコネクターにXLR（キャノン）端子を採用します。そして、断線しにくいという耐久性に優れ、低ノイズでも高音質伝送が可能です。他にも、ケーブル同士を繋げて延長でき、接続するとロックがかかるのでコネクト力にも優れています。

マイクに接続するコネクターはXLRですが、出力先が標準フォンになっているマイクケーブルが「XLR（メス）-標準フォン」です。出力先のオーディオ機器にフォン端子があってXLRオス端子がなくても変換コネクターなしで使用できます。また、XLR-XLRよりもリーズナブルなモデルが多いです。なお、このタイプにはフォン側がアンバランス接続のものと、バランス接続のものがあります。

マイクケーブルの中には、入力側がXLRメスで出力側がUSB・ミニジャック・ライトニングなどを組み合わせた特殊なマイクケーブルがあります。XLRメス-USBはUSBマイクなどをPCと直接接続できます。XLRメス-ライトニングは製品数が非常に少ないですが、iPhone・iPadなどのiOSと接続が可能です。

お使いのマイクケーブルの出力端子が、オーディオ機器の入力端子に対応していない場合は、変換アダプタ（コネクター）がおすすめです。例えばケーブルがXLR-XLRで、機器がフォン端子しかない場合、XLR（メス）-標準フォンの変換アダプタがあれば使用できます。

変換アダプタは、ケーブルを買い足すより低コストでスマートです。また、USBやミニジャックなどの端子しか備えていない機器に接続するときも、変換アダプタを使えばメジャーな商品が使えるようになります。

マイクケーブルと言ってもさまざまなモデルがあり、どれを選んだらいいか困ってしまいますよね。ここではいくつかのポイントに絞り、失敗しないマイクケーブルの選び方を解説します。　

マイクケーブルは長いほど汎用性が高く、あらゆるシチュエーションで活躍できます。しかし、長いほど断線のリスクが上がり、ノイズが乗りやすいので音質が劣化しやすいです。そのため、マイクケーブルの長さは利用シーンに合わせつつ、最低限の長さのものを選びましょう。ライブ・宅録・練習など、マイクケーブルの利用目的を明確にしておく必要があります。

マイクケーブルの音質を重視するのであれば、ケーブルの内側の素材に目を向けましょう。大抵のマイクケーブルには銅が使用されています。高音質なマイクケーブルには、銅の不純物を可能な限り除去したOFCという素材を採用していることが多いです。また、銀を採用しているケーブルはさらなる音質の向上が期待できます。これらの素材を採用したケーブルは、高音質な反面値段が高くなる傾向にあるので注意しましょう。

マイクケーブルは、ケーブル部とコネクター部でメーカーが異なることがあります。コネクター部は音質・耐久性に大きく影響するので、信頼性の高いメーカーから選びましょう。代表的なコネクターのメーカーは、「ノイトリック（Neutrik）」です。

ノイトリック独自の技術による高品質なコネクターは、数多くの優れたケーブルに採用されています。また、ケーブルを自作するときにもおすすめのメーカーです。

1つの出力先に対して、複数のマイクを接続するなら、XLRメス×2-XLRオスのような二股に分岐したマイクケーブルを選びましょう。また、マイクの中には「RODE NT4」に代表されれうような、1つのマイクで2つの出力先のモデルがあります。そのようなマイクには、XLRオス×2-XLRメスのマイクケーブルが必要です。

レコーディングのように複数のマイクケーブルを使用する状況では、ケーブルに色が付いたカラーケーブルがおすすめです。ケーブルの色を見ただけで、何番ポケットにどのマイクが繋がっているかが一目で分かります。また、カラーケーブルはステージ映えするのでライブでの使用にもおすすめです。

マイクケーブルは数多くのメーカーから優れたモデルが発売されています。ここでは、その中から信頼性のある代表的なメーカーを3社ご紹介します。　

放送用ケーブル・コネクター・光伝送機器などを手掛ける日本のメーカー「カナレ(CANARE)」。アマチュアからプロの現場まで幅広く利用される高性能なマイクケーブルを製造・販売しています。

ケーブルは比較的硬めの素材を採用しているので巻き癖をつけやすく、八の字巻きが容易です。また、カラーケーブルも展開しているので、マイクを複数本同時使用する方におすすめのメーカーと言えます。

楽器・マイク用ケーブル・スピーカーケーブル・デジタルケーブルなどを手掛ける世界屈指のケーブルメーカー「ベルデン(BELDEN)」。音楽業界で不動の地位を築いている高品質なケーブルが多く、日本でも大人気です。

ケーブルは非常に柔らかい素材のため、さまざまな利用シーンで扱いやすくなっています。また、柔らかいにも関わらず耐久性が高いので、ハードな利用環境におすすめです。

マイク・ヘッドホン・イヤホン・ケーブルなどを手掛ける日本を代表する音響機器メーカー「オーディオテクニカ」。シルバーのコネクター部や、音質を向上させるOFC素材を採用したマイクケーブルが豊富です。

また、定番のXLR-XLRはもちろん、XLR-フォンも数多く揃えています。長さのバリエーションも豊富なので、利用シーンに合わせて選びたい方におすすめです。

ここではマイクケーブルの自作方法について解説します。必要な道具は、はんだごて・はんだ・ケーブル・XLRコネクター・ニッパーです。

1. ケーブルの端から1.5cm〜2cmを剥く
2. 金属線を捻って1本にする
3. 芯線保護の余分な部分を取り除いて3芯にする
4. 中の2本の線の皮膜を剥く
5. ケーブルにコネクターの下部品のパーツを通しておく
6. XLRコネクターにはんだ付けする
7. 部品を全てはめてロックする
8. 逆側も同じ手順で行う

はんだ付けの際は、1番→グランド・2番→ホット・3番→コールドとなるように、コネクターの番号に合わせましょう。

ここまでマイクケーブルの選び方とおすすめ商品7選を紹介しました。音質にこだわるならマイクケーブルは非常に重要なアイテムです。使い方や選び方をしっかり押さえて、自分にぴったりのマイクケーブルを見つけましょう。