【2023年最新】ライカカメラおすすめ10選｜初心者にもぴったり！ライカCLも

誕生から100年余りを経てもなお、カメラ好きの間では憧れのカメラメーカーとして君臨するライカ（leica）。カメラの原点と称されるライカが世代を超えて人を惹きつけるのは、現像した時に初めて見られる写真の美しさにあります。

ライカではフィルムカメラ時代から続く定番と、デジタル時代の最新技術を盛り込んだ新定番の両方をラインナップしています。それらのカメラは、プロのカメラマンからは印象的で叙情的な写真が撮れると言われ、初心者が撮影しても味のある写真になるのが魅力です。

今回は、フルサイズ一眼からコンパクトタイプまで、おすすめのライカカメラを10選紹介します。また、ライカCLなど豊富な機種の中から最適なカメラを選ぶポイントや、交換用レンズの選び方も解説。味わい深い写真を撮れるライカが気になっている方は参考にしてください。

ライカの製品の中には、デジタルでもアナログのような設定が必要な機種があります。オートフォーカスといった「あって当然」と思えるような機能を、あえて搭載していないのです。従来のカメラと最も違うのは、カメラ任せではなく撮りたい写真を自分で設定して撮る点にあります。シンプルな機能で最高の写真を自分の手で撮れる、そこがカメラ好きに指示され続ける理由です。

ライカのカメラはそのデザインにも特徴があります。無駄な部分を一切持たない洗練されたデザインは、撮影する道具の枠を超えた佇まいの美しさが印象的です。またライカのカメラはフィルム時代のものを踏襲しているモデルも人気です。堅牢なものづくりで知られるドイツの製品らしく、機能を追求した末に行き着いた機能美が生かされています。

ライカのカメラはすべての製品において、素材選びから製造工程まで一切の妥協をせずに行います。低コストでいかにスペックを上げるかに重点を置くメーカーが多い中、コストよりも最上級スペックのカメラ造りにこだわっているのです。

高いだけなんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。ボディの機能や素材はもちろん、すべてのレンズにおいても高解像力と対逆光耐性を持つガラス素材を使用し、妥協のないスペックを生み出しています。

美術館やコンサートホールなどの静かな場所でカメラを使用し、大きなシャッター音が鳴り響いて気まずい思いをした経験のある方は多いと思います。その点でライカにはシャッター音が静かという特徴があります。

フィルムカメラ時代に、テニスコートやクラシックコンサートなどの音に気を使うシーンでライカのみ使用を許されたとの話もあるほどです。どんな場面でも音を気にせず使えるのは嬉しいですよね。

プロユースのフルサイズ一眼レフから、初心者に最適なコンパクトカメラまで、ライカには28のラインナップがあります。この中にはフィルムカメラやインスタントカメラもあり、シリーズによって撮れる写真や向いている撮影方法が異なります。

本格的な写真撮影にはレンズ交換式、撮影した写真をすぐSNSにアップできるBluetooth機能付きなど、それぞれのニーズに合わせて選べるのが魅力です。この後解説する選び方をチェックして、自分に最適なライカのカメラを手にしてください。

卓越した描写力で自然な空気感が生きる写真が撮れるのがSLシステムの特徴です。モデル名の「SL」はドイツ語でミラーレスカメラを表しています。ボディサイズはやや大きいものの、フルサイズに限りなく近い高速性能がメリットです。また、あらゆる交換レンズの使用が可能で、本格的な撮影ができるプロユースモデルを探している方に適しています。

1954年の誕生以来、写真撮影に必要な要素だけを搭載しながらアップデートを続けるのがMシステムです。多彩なメニューはなく、オートフォーカスすら非搭載とシンプルさが特徴です。無駄な機能や複雑な操作がないため、初心者にも使いやすく撮影自体を楽しめます。Mシステムにはフィルムカメラや多くの交換レンズが用意されており、徐々にランクアップしたい方におすすめです。

芸術的な写真を個性的なカメラで撮影したい方におすすめなのがQシリーズです。フルサイズセンサーを搭載し、オートフォーカスを使ったマクロ撮影までこなせます。ホールド性が高いボディは手が小さい方にも持ちやすく、高性能レンズによりストリートスナップから夕暮れ時の高感度撮影にも最適です。多くの限定モデルはコレクターにも人気があります。

Sシステムはシンプルな操作性と高い堅牢性・圧倒的な描写性能が特徴です。ボディの各所にラバーシーリングを施し、指先だけで直感的な操作を可能にしました。さらに、ホコリや水滴が入りにくい設計を採用して、あらゆる撮影シーンに対応できます。プロフォーマットセンサーと交換レンズの組み合わせにより、定常光下での撮影に高い描写性能を発揮するシステムです。

「夢は大きく、サイズはコンパクトに。」のキャッチが印象的なミラーレスカメラのCL。APS-Cサイズのイメージセンサーを採用した小型ボディで、交換レンズの使用も可能です。標準では彩度がやや低いのが特徴で、渋く深みのある色合いの写真に仕上がります。搭載された薄型レンズはフードなしでも描写性能が高く、各種フィルムモードで豊かな色調を出せるのが魅力です。

高性能なミラーレスカメラに、スマートフォンのような操作性を搭載したモデルがTLです。性能のいいカメラは難しいと感じていた方にも馴染みやすく、指1本で大型タッチスクリーンから操作できるのが魅力。ライカらしいナチュラルな表現が得意ですが、作風を変えてみたい方にはフィルムモードのビビッドな色調にチャレンジするのもおすすめです。

スナップから超望遠の風景撮影など、あらゆるアングルで撮影したい方にはV-LUX5が適しています。大口径ズームレンズから広角・標準・マクロまで、1台で対応できるのが特徴。また、明るい有機EL電子ビューファインダーとバリアングル式タッチパネルで、時間帯や日の向きを選ばず撮影できます。汎用性が高いカメラを探している方におすすめです。

D-LUX7はスマートフォンのようにアスペクト比を変えてユニークな写真が撮影できます。スナップから旅行の記念撮影など、シーンや被写体に合わせた1枚を撮影したい方におすすめです。また、開放F値が明るく、光量が少ない状況でも最高の描写が可能。毎秒11コマの連続撮影や撮影後にフォーカスポイントを編集できる新機能などが満載です。

1秒に満たない瞬間の撮影だけでなく、数分に及ぶ感動を動画でも残したい方にはC-LUXがおすすめです。高速オートフォーカスと顔認識機能を搭載し、初心者でもシャッターチャンスを逃しません。動画撮影は4K対応で、写真も動画もWi-FiやBluetoothを利用してその場でシェアしたりSNSにアップしたりできます。

ゾフォートはライカ唯一のインスタントカメラです。クリエイティブなアイディアを、写真としてすぐに並べて見られます。各種基本撮影モード以外にも、二重露光や長時間露光といった創作的な撮影モードがあるのも特徴です。披露宴やパーティーなど、イベントを盛り上げるアイテムとしても使えます。

カメラを構えた人の動作に合わせてレンズ補正を行うのが手ブレ補正機能です。手ブレ機能があれば被写体をファインダー内に捉えやすくなり、シャッターを押す衝撃も低減するためピントの合った写真が撮影できます。

手ブレ防止機能には「レンズシフト機能」と「センサーシフト機能」の2種類があります。「レンズシフト機能」では、レンズ内の補正ユニットが補正を行い、望遠レンズを装着して手持ちで撮影したり、片手でサッと撮影したりしたい場合にもファインダー内の像が安定します。

「センサーシフト機能」はイメージセンサーが補正を行うタイプで、補正効果が高いのが特徴です。センサーシフト機能がついていれば、装着するすべてのレンズで補正を行ってくれます。カメラによって採用している方式が異なるので、しっかりチェックし目的に合ったものを選びましょう。

動画撮影機能はデジタルカメラならではの機能です。ライカのラインナップの中で、特にムービー撮影におすすめなのはSLシステム。手元でモードを切り替えるだけで、写真と動画の両方を撮影できます。Mシリーズには非搭載ですが、それ以外のシステムでも対応しています。ライカが写し出す独特な色合いを動画にしたい方には外せない機能です。

撮影した写真をSNSで共有したい方は、スマホと連携できると楽しみが広がります。ライカではM・Sシリーズなど一部のモデルを除いて、Bluetooth機能に対応しています。また、スマホアプリを活用してリモート撮影も可能。集合写真でいつもシャッターを押し、タイマーを気にしながら駆け込む方にも便利な機能です。

機能性だけでなく、おしゃれなデザインで選ぶ手もおすすめです。ライカのカメラは伝統的な無駄がないミニマルなデザインで、本体の美しさからデザインで選んでいる方がとても多いです。自分にお気に入りのデザインのカメラを見つけられると、所有欲が上がってモチベーションも上がります。

カメラのデザインだけでなく、カメラストラップにこだわりを持つのもおすすめです。カメラストラップはファッションの一部にもなるので、気に入ったデザインのカメラストラップを見つけられると、気分も変わってお出掛けも楽しくなります。

以下の記事でおすすめのカメラストラップを紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。

選び方のポイントで先に紹介したMシステムには、現在もフィルムタイプがあります。Mシリーズの始まりであるM3は1954年に誕生、世界に先駆けて革新的レンズマウント・巻き上げレバーなどの新機能を搭載しました。

ライカの中でも、特にフィルムのMシリーズはレンジファインダーが優れています。連動距離計の精度と視界がよく、またシャッターの軽さも魅力です。精密な描写が得意なレンズとの相乗効果で、今まさに目の前で見た光景が写真に描写されます。

カメラレンズの明るさは開放絞り値で決まります。「F値」と表記され、ライカでは明るさを大きく6種類に分類してそれぞれに名称がつけられています。F値が小さいほど明るいレンズで、価格も高額です。

F1.4のズミルックス（SUMMILUX）は明るくやわらかな表現が特徴で、最もライカらしい写真が撮れるレンズ。F2.0のズミクロン（SUMMICRON）は価格と明るさのバランスよく、ライカの標準開放絞りレンズです。

レンズは焦点距離からも選べます。最も使い勝手がいいのは焦点距離50mmの標準レンズで、最初の1本としてもおすすめです。50mmレンズは人間の視野に一番近いとされ、プロカメラマンからも愛用されています。被写体からの距離と絞りにより、遠近感の表現がしやすいのも特徴です。

視野よりも少し広い範囲の撮影には、やや広角の35mmレンズが適しています。50mmよりも被写体に寄ってワイドに撮影できるので、グループ写真の撮影にもおすすめです。

ライカのレンズにはLマウントとMマウントがあり、Lマウントは直径39mmのスクリュー式マウントです。一方、Mマウントは1950年代以降にライカが採用したバヨネット式マウントで、M型ライカ共通で採用されています。ズミクロンといった名レンズと称されるものはMマウントです。

ライカのレンズは欲しいけれど予算を抑えたい場合はLマウントを選び、マウントアダプターを装着してMマウントのボディで使用する方法もあります。

中古であれば安いわけではないものの、少しでも予算を抑えたい場合は選択肢の1つになります。中古でライカのレンズを購入する場合は外観以上にレンズガラスの劣化に注意します。傷・くもりは判別しやすいですが、貼り合わせに使用するバルサムが切れていないかやカビの有無も重要です。

また、中古の場合は実際にボディに取り付けてチェックするのをおすすめします。距離計の連動性や絞りなど、レンズの動作も確認しましょう。

いずれはレンズを購入したい、交換用レンズの使用感を確認したい方にはレンタルの活用がおすすめです。カメラ機材のレンタルサービスは、実店舗以外にインターネットでも行っています。モデルにより価格は異なりますが、さまざまなレンズをお試し可能です。カメラ本体と同時にレンタルできるところもあるので、実際に使いたい場合は利用しましょう。

写真好きなら一度は手にしてみたいライカ。おすすめのモデルや選び方のポイントを解説しました。1940年代ごろには「ライカ1台あれば家が1軒建てられる」と言われるほどの高価なものでしたが、それから80年以上を経てもなお憧れの存在です。心から欲しいと思えるライカを手に入れて、印象的で味わい深い写真を撮影してください。