DisplayPort（ディスプレイポート）をHDMI変換すると映らない？注意点も

最近、DisplayPort（ディスプレイポート）が搭載されている機器が増えています。しかし、主流の端子はHDMIで、DisplayPortを使いにくく感じる方は多いです。変換ケーブル・アダプターを使えば、DisplayPort端子とHDMI端子を接続できます。

ただ、DisplayPortとHDMIを変換器で接続した時に、映像が映らないトラブルが発生する場合があります。原因は製品の問題や接続の仕方などたくさんあるため、自分で解決できずに悩んでいる方も多いですよね。

そこで本記事では、「DisplayPort→HDMI」と「HDMI→DisplayPort」の場合に分けて対処法・注意点を詳しく解説します。また、どんなアダプター・ケーブルを使用すればいいのかも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

最近のモニターにはHDMI端子が搭載されているのが一般的で、DisplayPortからHDMIへの変換が必要になるケースがたくさんあります。HDMIへの変換が比較的簡単で、変換アダプタや変換ケーブルが多数販売されています。

たまに、DisplayPort端子しか搭載されていないモニターがあります。DisplayPort端子のみのモニターにHDMI出力しかできないPC・ゲーム機を接続する場合は、HDMIをDisplayPortに変換しましょう。HDMIの伝送方式はDisplayPortの伝送方式に互換性がないため、変換アダプターはモデルが少ないです。

変換アダプター・ケーブルには伝送方向が決まっています。DisplayPortからHDMIに変換する場合は、HDMIからDisplayPortに変換するアダプターやケーブルは使用できません。必ずHDMIからDisplayPortに変換するアダプター・ケーブルを使用しましょう。

使用しているアダプター・ケーブルが間違えていない場合、接続不良が原因の可能性が高いです。奥までささっているか、接続する端子を間違えていないか確認しましょう。1度すべての機器からケーブルを抜いて、再度接続しなおしてください。

接続確認の際は、変換ケーブル・アダプター以外の不要な機器は接続しないようにします。映像が映るようになってからほかの機器を接続しなおせば、原因がわかりやすくなるためです。

変換にアダプターを使用していて映像が映らない場合は、変換ケーブルに変更するのがおすすめです。アダプターは変換ケーブルと比べると伝送ロスが発生しやすいため、トラブルになる可能性が高まります。変換ケーブルなら伝送ロスを抑えられます。

電子機器には相性があります。とくに、ノーブランド品は製品の信頼性・安全性に不安な面があり、故障リスクが高くなります。ほかの機器に接続したら使用できる場合もあるので、接続する機器を変えて確認しましょう。サンワサプライやHPなど有名なメーカーの製品は、価格が高いですが安心して使用できます。

DisplayPortにはシングルモードとデュアルモードの2種類があります。

• シングルモード・・・DisplayPortで使用されるパケット方式にしか対応していない
• デュアルモード・・・シリアル方式(HDMIで使用される伝送方式)にも対応できる

最近のPCにはデュアルモードの端子が搭載されているのが一般的ですが、古いPCにはシングルモードの端子が搭載されている可能性があります。シングルモードの場合は変換コネクタが必要です。

HDMIをDisplayPortに変換する際は、DisplayPort→HDMIの変換アダプター・ケーブルは使用できません。伝送方向は決まっているので、自分の用途にあったアダプター・ケーブルを使用しましょう。また、HDMI→DisplayPortの変換アダプター・ケーブルは少ないため、購入する際はしっかり確認してください。

きちんと対応している変換アダプター・ケーブルを使用していても映らない場合は、以下を試してみましょう。確認方法はDisplayPort→HDMIと同じです。

• ケーブルを接続しなおす
• ノーブランド品を使用しているなら、有名メーカーの製品に替える
• アダプターを使用している場合は、変換ケーブルに変更する
• 電源プランの設定や放電(30分程)をしてみる

それではDisplay PortとHDMIにはそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。それぞれのメリット・デメリットについて表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

双方向ケーブルは、DisplayPortからHDMI、HDMIからDisplayPortの双方向で使用できます。信号が双方向で通過できるため、一方はテレビで一方はビデオレコーダーといった方向性を考慮する必要がありません。

一方、一方向ケーブルは、PC側DisplayPort端子からモニター側HDMI端子への入力のみとなり、それ以外の変換ができません。

HDMIとディスプレイポートの大きな違いは端子形状です。端子形状が異なるので差し込み口も当然異なります。またディスプレイポートの方が解像度が高く、高リフレッシュレートに対応しているため性能がいいといえます。

ただし、HDMIもディスプレイポートのどちらもフルHD・2K・4Kに対応していて、リフレッシュノートも60Hz・144Hz・240Hzに対応しているので、極端に高い高解像度・高リフレッシュにこだわる方以外は気にする必要ありません。

DisplayPortとHDMI変換ケーブルは、家電量販店・ホームセンター・大型スーパー・PCショップ・ECサイトなどで購入できます。価格を比較しながら購入したい方は、ヨドバシ.com・ビックカメラ.com・AmazonなどのECサイトをチェックするのをおすすめします。

ダイソーでは、「HDMIケーブル（4K対応プレミアムHDMI）」「HDMIケーブル（Ver.2.0 1.5ｍ）」を販売しています。「HDMIケーブル（4K対応プレミアムHDMI）」は、4K映像対応で、高画質・高音質をハイスピードで伝送可能な商品です。

「HDMIケーブル（Ver.2.0 1.5ｍ）」も4K映像の伝送に対応していますが、明るさの表現力に影響するHDRには非対応です。ダイソーでは、延長アダプターなども販売しているので、手軽にHDMIケーブルを手に入れたい方はダイソーをチェックしてみましょう。

映像が映らない場合、接続端子を間違えていたり、ケーブルがしっかりささっていなかったりするケースがとても多いです。トラブルが発生した時は落ち着いて対処が必要です。本記事で紹介したチェック項目を1つずつ丁寧に確認しましょう。