電子ノート（デジタルノート）おすすめ25選｜ビジネスマンに使える保存機能付きも

大学生の勉強やビジネスマンのスケジュール管理用のツールとしておすすめの電子ノート。タッチパネル式で、タブレットのように扱えるかつタブレットより安いのが特徴で、デジタルノート・電子ペーパー・電子メモパッドとも呼ばれます。

ペーパーレスで書き込めて、繰り返し使えるため環境にも優しいほか、保存機能付きの機種ならノート数千ページ分の膨大な文字・図を保存できます。パソコン・クラウドと連携できる場合もあり、リアルタイムで同期できるタイプならバックアップも万全です。サイズも小さなものからレポートサイズのA4までさまざまで、用途に合わせて選べます。

本記事では、電子ノートの選び方・おすすめメーカー・おすすめ商品25選をご紹介します。記事後半ではiPad･Surfaceなどで使えるメモアプリについても解説します。PDF書き込みは可能かなど、盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

まずはじめに、電子ノートについての基礎知識を整理しましょう。そもそも電子ノートとはどんな機器であるのか、主な特徴・メリットなどを交えて解説します。

電子ノートはタッチパネル式のディスプレイを活用して、電子データ化した文字・図・絵などを書き込めるデバイスです。タッチペンを使うため、キャンパスノートと同じ感覚で扱えるのが特徴。

画面内に書き込んだデータは簡単に消せるほか、繰り返し利用できるためペーパーレスで環境にも優しいです。高性能な機種ではデータ保存・クラウド連携などの機能も利用できる場合があります。

起動の早さは電子ノートの大きなアドバンテージです。近年ではタブレット・スマホともに高機能・複雑化が進んでおり、基幹システムの立ち上げに時間がかかりがち。しかし、電子ノートなら電源投入とほぼ同時に起動するため、素早くメモしたい場合には非常に役立ちます。

また、電子ノートにはSNS・メール・ブラウジングといった割り込み・寄り道の要素がないため、他のデバイスと比べて本体の起動後に用件を忘れず記録しやすいメリットがあります。

電子ノートはパソコンやタブレットと異なり、OSやマルチメディアを動かすための高いマシンパワーは不要です。電子ノートに書き込んだ内容はリアルタイムで電子データ化され、タイムラグは生じません。

そのため、紙媒体のノートに書き込んでいるのとほとんど変わらない感覚で扱えます。またデータ保存機能付きの機種であれば、Wi-fiを利用してクラウドでデータ同期・共有できる場合もあります。

電子ノートはタブレットと似た性質・機能を持つ一方、価格は大幅に安いです。タブレットに備わっているマルチメディア再生機能が、電子ノートには非対応だからです。

また、電子ノートでも保存機能の有無によって価格帯は大きく異なります。保存機能なしの廉価機種は、5,000円以下で買えるものがほとんどです。

電子ノートのサイズは、大きく分けると6インチ以下・8インチ以上の2タイプです。各サイズのタイプについて詳しく解説します。

外出先に携行する前提ならば、6インチ以下のコンパクトな電子ノートがおすすめです。画面が大きい機種ほど余裕を持って書き込める反面、重量も大きいため持ち運びには適していません。

極端に画面の小さいものだと書き込みづらいため、軽量で5～6インチ程度のバランス良好な機種がおすすめ。しかし、小型タイプは「電子メモ」に分類されるため、データ保存機能が付いていない場合がしばしばです。

8インチ以上の電子ノートは自宅・オフィス用に適しています。特にタブレットを持っていないビジネスマンは、タブレット代わりのスマートデバイスとして活用するのがおすすめ。データ保存・クラウド連携といった、ある程度高度な機能を持った機種を選びましょう。

また、電子ノートはマルチメディアの再生機能がない分、タブレットよりも軽量です。スマホを持っていて、タブレットも欲しいと考えている方にもおすすめです。 人気サイズはA4（約14インチ）サイズ相当です。   

メモ書きタイプの電子ノートは備忘録の用途・意味合いが強いです。アイデアをとっさにメモしたり、リマインダーとして付箋代わりにしたりといった用途に適しています。ただ、メモ書きタイプは廉価機種が中心であるため、データ保存機能が備わっていない場合がほとんどです。

そのため、状況によっては大事なメモを上書きしなければならない場合も。メモを転記する・スマホで撮影するといった二度手間がかかる可能性があります。

ノートタイプの電子ノートは、文字通りキャンパスノートのような感覚で扱えるため勉強用におすすめです。大学の講義中でもノート代わりに使えます。搭載機能次第ではデータ保存も可能です。

スマホ・タブレットにもテキスト入力による記録機能はあるものの、ノートタイプの電子ノートと比べると手軽さ・柔軟性の面で及びません。消しゴム機能付きのタイプならいっそう快適です。

スケジュールタイプは、スケジュール・カレンダー・To Doリストなどの機能が初期搭載されている電子ノートです。予定を管理しやすいため、ビジネスユースに適しています。時間や期限の概念があるため、リマインダーやマルチタスクの設定にもおすすめです。

スケジュールタイプは高性能の機種がほとんどで、データ保存に対応しているのが一般的。タスクをこなすごとにデータ保存する使い方にもぴったりです。

電子ノートに採用される電源・給電方式は、USB充電式・電池式の2タイプです。各方式について詳しく解説します。

USB充電は電子ノートの多くに採用されている給電方式です。電池が要らないので重量をセーブできるほか、電池交換の手間・費用も不要で経済的。傾向としては高機能な機種ほどUSB充電式を採用しています。

最近はパソコンだけでなく電源タップ・ルーターなどにもUSB端子付きのものがあるため、給電するには困りません。ランニングコストの面でもUSB充電式はおすすめです。

電池式は主に廉価機種の電子ノートで採用されているタイプです。データ保存・クラウド連携といった高度な機能がない分、大きな負荷がかからず消費電力も少ないからです。  

USB充電式と比べると給電の頻度が少ないのはメリットの1つです。ただし、いざ使いたい時に電池切れを起こしたり、電池のストックがなかったりといったアクシデントを生むおそれがあるので気を付けてください。

解像度とは画面の中にある小さな点（ドット）の集まりを表すもので、いわゆる「画質」と同じです。解像度が大きいほど鮮明な映像表現が可能で、自分の書いた字・図なども鮮明に映し出せます。

廉価機種だと600×800のような低解像度が一般的ですが、高性能な機種では1650×2200・1404x1872といった高い値が期待できます。

大学の講義用に電子ノートを持参するような場合は持ち運びが前提となるため、重量の小さいものがおすすめです。目安としては200～300g以内の機種が適しています。また、多くの方がスマホ・タブレットのどちらかを持っているので、軽くて取り回しのいいものが望ましいです。

電子ノートの駆動時間は、本体に搭載された機能によって異なります。一般的な傾向としてデータ保存が可能なタイプは駆動時間が短く、反対にデータ保存できないタイプは駆動時間が長いです。

またハイスペックな機種ほど電力をたくさん消費するため駆動時間が短く、数時間で切れてしまう場合もあります。シンプルなタイプであれば、2～3週間連続駆動できる機種も珍しくありません。

電子ノートの中にはデータ保存できないタイプもあります。特に廉価機種の多くは書く・消すに特化したシンプル設計で、保存に対応していないものがほとんど。一般的にはデータ保存機能が付いている機種ほど、高機能で高額です。

データ保存できる機種でも本体の内蔵メモリーに保存するタイプと、クラウドや外部のデバイスに接続して保存するタイプに分かれます。場合によってはネット接続環境も関係してくるため、購入前には十分チェックしましょう。

電子ノートにおけるストレージ容量とは内蔵メモリーの空き領域を指します。本体にデータ保存できるタイプなのが前提で、考え方としてはパソコンやスマホなどのストレージ容量と同じです。

ストレージ容量の理屈は単純明快で、空き領域が大きいほどデータ保存の余裕がある状態を表します。ただし、初期搭載のストレージが大きいものは、価格も相応に高額です。

会議や授業の資料が、デジタル配布されるのも珍しくありません。かつてはPDFは書き込みができないのが欠点でしたが、昨今はPDFに直接書き込める電子ノートも発売されています。対応ファイルはそれぞれ違いますが、事前にチェックしてから購入するといいです。

消しゴム機能とは、いわゆる部分消し機能を指します。電子ノートの基本的な設計として、書いた内容を削除する際には画面内のデータを丸ごと消去するのが一般的です。しかし、消しゴム機能があれば、字の書き間違い・線の引き間違いといった特定箇所をピンポイントで修正できます。

データ同期・Wi-Fi対応機種ならば、電子ノートに書いた内容をデジタルデータとして同期・共有できます。リアルタイムでデータのバックアップを確保できるほか、必要に応じてパソコンから印刷したり、スマホからメール添付で送信したりといったスムースな連携動作が可能です。

スマホやタブレットなどと同様、屋外で電子ノートを使う際には夜道や照明のない場所といったロケーションもあり得ます。そんなときに便利なのがバックライト機能です。

バックライト機能をONにするとディスプレイが明るく発光し、電子ノートそのものが光源になります。夜中にふと思い付いた時メモするのにもおすすめです。

カバーの有無も見逃せないポイントです。カバー付きの機種は持ち運びが便利なだけでなく、専用設計のためサイズがマッチしています。汎用品のカバーを使った場合はジャストフィットしない場合も珍しくありません。ちなみに、シャープ製の電子ノートは標準でカバーが付属します。

カラー表示の電子ノートなら、モノクロの電子ノートよりわかりやすく情報をまとめられます。また、さまざまな色が使えるのでちょっとした絵やデザインも描けます。

しかし、カラー対応の電子ノートはまだ普及したばかりなので販売されている商品はまだ少ないのが現状です。

キングジムの電子ノートは、実際に紙にペンで書いているような滑らかな感触が好評です。トップクラスのラインナップを誇り価格帯ごとに代表作があるため、いずれの用途でも対応できる強みを持っています。中でもおしゃれな「フリーノ」、キーボード付きの「ポメラ」は有名です。

ソニーの電子ノートは高性能・高機能に特化した設計が特徴です。独自開発のスタイラスペンを採用し、紙のような書き心地を実現しています。内蔵メモリーによる保存のほか、デバイス間でのデータ連携機能も充実。スケジュール管理機能も標準搭載しており、ビジネスシーンにおすすめです。

ワコムの電子ノートはペンタブレットの形態を採用している点が特徴です。ノート感覚で扱えるほか、筆記内容をデジタル化し、JPG・PNG・PDF・SVG・WILLなど複数の形式でエクスポートできます。空き時間を利用してアイデアを練り、まとまったらデジタル化するような使い方におすすめです。

シャープの電子ノートはAQUOS・亀山ブランドで有名な液晶技術を活かしたが高精度モニターが魅力です。持ち運びに便利な小型のサイズから、大きめのディスプレイを搭載したモデルまで幅広く展開しています。カバー付きでおしゃれなタイプが多く、傷がつくのを防ぎたい方や頻繁に持ち歩く方にもおすすめです。

中国メーカーのホームステックは、とにかく安いモデルが揃っているのが特徴です。価格を抑えて、メモ書きのように気軽に使える電子ノートを探しているときに重宝します。カラーバリエーションも豊富なので、自分にぴったりのものを選べます。まずは気軽に電子ノートを試してみたい人や、安価なモデルを求める人におすすめです。

富士通の電子ノート「QUADERNO（クアデルノ)」はディスプレイに液晶ではなく電子ペーパーディスプレイを採用しているため、紙のような質感が最大の特徴です。反射率やコントラストもまるで紙のようなので目に優しく、文字がくっきりと表示できます。書き心地も紙に近いので手書きの質感にこだわる人におすすめです。

OHM（オーム電機）は、東京都豊島区に本社がある日本の電子機器メーカーです。おもに家電・AV機器等の開発・製造・販売を行い、家庭用の配線器具・オーディオ用品・照明器具など幅広い商品を取り扱っています。

OHMの電子ノートは、細かく機能が分かれているのが特徴です。ほとんど性能が変わらない製品でも、ロック機能・カラー機能など、それぞれの機能の有無で区分し、別の製品として販売しています。多くの機能を求めておらず、この機能だけが欲しいという方におすすめのメーカーです。