ヘッドホンケーブルのおすすめ人気ランキング10選｜リケーブルのコードで高音質

ヘッドホン本体だけでなく、ケーブルによっても音が変化します。単に故障したからではなく、音質を向上させるためにケーブルを新しくする「リケーブル」をしている方も少なくありません。リケーブル用のヘッドホンケーブルは、メーカー各社が素材等を工夫しより高い音質を目指しています。

現在利用中のヘッドホンの音質に不満がある場合、ケーブルの変更により音質が改善する可能性があります。リケーブル商品は材質・長さなどの使いやすさ・端子の種類など選び方がさまざまです。

そこで、ヘッドホンケーブルの選び方・おすすめランキングをご紹介します。また、切り売りを使って自作する方法も解説しているので、リケーブルが気になっていた方はぜひ参考にしてください。

ベーシックな素材であり、さまざまな製品のスペックでよく見かけるのが「OFC（Oxygen-Free Copper＝無酸素銅）」です。銅に含まれる酸化物を可能な限り除去し、純度を高めています。

OFCの純度は、たとえば「6N」銅であれば純度「99.99995」％のように、N（Nine＝9）の数で表記されます。Nの数が多いより、高純度な無酸素銅の方が一般的には好ましいですが、価格が高くなる傾向があります。

標準的な素材のため音質的に癖は少なく、クオリティの高い製品であれば、おおよその要素をバランスよく高めると期待されています。

この銅素材「PC-Triple C（Pure Copper-Continuous Crystal Constructions＝連結結晶高純度無酸素銅）」は、異物の少ないOFCをベースに「定角連続移送鍛造法」と呼ばれる、素材を丁寧に叩いて結晶同士をつなげたものです。

結晶構造によって、伝送特性を向上させています。音質面においては、一般的な高純度銅からのグレードアップでも違和感は少なく、バランスの向上を獲得できます。

なお、もともとは「PCOCC（Pure Cupper Ohno Continuous Casting＝単結晶状高純度無酸素銅）」と呼ばれる高純度の素材が主流となっていましたが、現在では生産中止となっています。このPCOCCの後を継ぐ者として世に出たのがPC-Triple Cです。

銀は、そもそも銅よりも抵抗値が低く、電気信号の損失が少ないです。しかし、もちろん貴金属である銀は、銅よりも高価な素材です。高純度になればなるほど、その原料や生産コストが価格に反映されています。

オーディオに限らず、電気を伝送するためのケーブルといえば銅が一般的で、一般の方が聴き慣れているのは銅線の音です。オーディオメーカーも多くの製品で、それを基準に製品の音を調整しています。

そのためか、銅から銀へのリケーブルは、音の変化が特に大きいと感じられる場合が多いです。音が変わりすぎると嫌悪感を抱く方もいる一方、音の変化に歓びを感じる方もいます。銀線ならではの音が好みに合致する方は、選んでみてください。

ヘッドホンケーブルの仕様によって、あなたのヘッドホンの使い勝手が決まります。どのような点に着目すべきか、確認しておきましょう。

あなたが頻繁にヘッドホンを利用するのは、自宅ですか。それとも、外出の際に持ち歩いて、電車やバスの中で利用しますか。自宅の場合は、音響機器からヘッドホンまでの距離がどの程度か確認をしてください。

そして、持ち歩く場合は、接続する機器をどこに入れておくのかによって、必要となる長さが変わってきます。まずは、自分のライフスタイルを頭の中で整理してみてください。そこから、適切な長さはどのくらいであるのか、判断しやすくなります。

ケーブルの太さ・硬さについては、導体等の内部構造の太さ・硬さの他に、ケーブルの外装もそれに大きく影響しています。大半を占めるのは、シリコンやラバーなどの内部構造を覆っている素材で、柔軟性にも耐久性も優れています。

しかし、その一方で、布巻き（繊維）の外装を採用した製品もあり、こちらも柔軟性や心地いい手触りが特徴となっています。

2.5mmは、現在オーディオで用いられている端子としては最小クラスです。その小ささこそが最大の利点であり、超小型機器に多く採用されてきました。

往年のウォークマンのリモコン部分や、カード型ラジオのイヤホン端子などがそれに該当します。

ポータブルオーディオの主流は、もちろん「3.5mm」です。用途としても普通に音声信号を伝送する他、4極や5極でリモコン＆マイクやノイズキャンセリングに対応するなど、幅広く活用されています。

通常駆動用の端子と見分けがつきにくく、挿し間違えでもできてしまうため、バランス駆動への採用例は多くありません。しかし、左右のグラウンドは個別に伝送するようにして左右のセパレーションの向上等を図る手法としては採用されます。

「MMCX」は、シュアのイヤホンやヘッドホンを筆頭に、最近のウェストンやオンキヨー、UEのUE900/900sなど、多くのメーカーの製品に採用されている規格です。リケーブル製品も、選択肢が多くなっています。

特徴として、MMCXは同軸2接点のため回転方向に固定されません。イヤホン端子等のようにくるくると回るため、端子周りに無理な力がかかりませんが、装着感については、回るから装着しやすい方もいれば、逆に装着しにくい方もいます。

もし、あなたが持っているヘッドホンと接続する際にMMCX規格の商品が必要であれば、商品の品揃えもいいため、じっくり選べます。

AKGのStudioシリーズヘッドホン（K240やK270等）は、比較的早くからケーブル交換に対応しており、そのヘッドホン専用のリケーブル製品もあります。装着の確実さ、付け外しのしやすさ、どちらにも優れている端子です。

しかし、片出し3ピン（左右合わせて3ピン）のため、バランス接続に対応できない部分が弱点です。なお、AKGヘッドホンの中でも、K812はこれとは異なる端子を採用しています。

もし、あなたが持っているヘッドホンがAKGのStudioシリーズであれば、モデルに注目して、適切な端子の商品を購入しましょう。

リケーブルによって高音質化を図る場合、バランス接続タイプの導入がおすすめです。バランス接続では左右の音声信号を分離でき、音信号の純度が高まります。左右のプラスとマイナスをそれぞれ独立させた4本の信号線で接続するものです。

これによりクロストークと呼ばれる信号の混ざりをなくすため、音質が綺麗になります。ただ、対応するヘッドホンは限られる上、導入には再生するプレイヤー側もバランス出力に対応する必要があるので、 バランス接続を考えている場合には、接続する機器の端子も確認してください。

また、実施には手間と知識が必要になるため、方法を学んでから部品を購入するようにしましょう。

ケーブルを自作するためには以下の工具が必要です。

• はんだごて
• はんだ
• カッター
• ニッパー
• プラスチック部品用接着剤

※作り方や手順によって必要な工具は変わります。

リケーブル製品の中で一番多くの割合を占めており、オーディオ機器ではよく使われている素材です。低音をよく響かせ、音が厚みを持ち、迫力が増します。

銅と同じでオーディオ機器ではよく使われている素材です。銅が低音に特徴があるのに対して、銀は中高音に特徴があります。

ケーブルの素材と同じように、プラグ、コネクタの素材にもいくつかの種類があり、金・ニッケル・ロジウムなどが主流です。

ヘッドホンのリケーブル自体を知らなかった方も多いですが、リケーブルについて知った今、ぜひリケーブルに挑戦して音質の変化を感じてください。手元に工具があれば、素材・コネクタ・プラグを選んで、自分好みのケーブル作りにチャレンジしましょう。