iPhone・iPad向けオーディオインターフェースおすすめ10選｜配信・DTMに

私達の生活において非常に身近なものである音。たとえば音楽やテレビ・動画コンテンツなど、今日、耳にする音はデジタル的に処理されているものが大半を占めています。また、それらのコンテンツに触れるうえで、iPhoneやiPadなどのデバイスを使うのが一般的です。

iPad・iPhoneは聴く・観るだけでなく、作る側のデバイスとしても活躍しており、ガレージバンドといったアプリも準備されています。これらを作る上でぜひともおすすめしたいのが、オーディオインターフェースです。

音楽の世界においてはDTMの必要機材として広く知られていますが、実は動画配信において編集作業をするうえでも押さえておきたい機材です。そこで今回は、iOS対応のオーディオインターフェースのおすすめ商品をご紹介します。また最後には、デバイス接続の変換アダプタも解説していくので、ぜひ参考にしてください。

パソコンやスマホなどのデジタル機器で音を再生する際、その音を劣化させずにデジタル処理をしてくれるのがオーディオインターフェースです。きれいな音を聴きたいなどの目的でも十分役に立つ機器なのですが、それだけでなく、音を録音する際にも劣化を防いでくれる機能を持っています。

音を劣化させずに録音したり再生したりするのが、オーディオインターフェースの機能です。

最近のオーディオインターフェースは、iOSに対応したものが数多くラインナップされています。そのメリットを2つ挙げると、1つは直接繋げるタイプも数多く存在しており、その場合は配線などシンプルな使い方が可能になります。

もう1つは、主にiPadでの操作に対応しており、アプリでの操作が可能です。その場合はかなり専門的な使い方も可能になります。

結論から言うと、パソコンなしで十分に使えます。iPadなどに対応したアプリが数多く出されており、iOS系デバイスとの間はLightning接続を行って使用できます。対応アプリではかなり精密な音源操作も可能です。そのため、動画配信に必要な音源処理など、オーディオインターフェースによる効果を十分に得られます。

オーディオインターフェースは用途をきちんと押さえて選びましょう。用途によって入力方式・出力方式の選択が変わってきます。また、その方式によって機器の値段も大きく異なります。さらに繋いで編集する機器がパソコンなのか、iOSデバイスなのかで出力方式も変わるため、しっかり確認しておくべきです。

また、音源機器がマイクなのか、ギターなどの楽器類なのかでも、入力方式に違いが出てきます。用途に応じた違いを以下で紹介しますので参考にしてください。

編集系デバイスとの接続は、主に「USB」と「Thunderbolt」の2つにわかれます。Thunderboltデバイスは高品質なデータ転送ができる一方、MAC系デバイスとの接続に限られます。そのため、現在は汎用性の高い「USB」接続が一般的です。

USB接続を選択しておけば、iOSデバイスとパソコンの双方への接続ができるので、まずはUSB接続を選択しましょう。また、2012年より前のMac製品を使っている方は、Firewire端子がおすすめです。なぜなら「Firewire端子」は昔のMac製品に使われていた端子だからです。

なお、Firewire端子に対応したオーディオインターフェースもあるのでチェックしてみてください。

音質にこわだる際にポイントとなるのは2つ、サンプリングレートとビット深度です。サンプリングレートはアナログからデジタルに変換する際に行う処理に関する回数に関連し、44.1kHzが一般的になります。そのため、44.1kHz対応を選んでおけば無難です。 

ビット深度はデジタル信号の処理情報量に関わるものであり、これも24bitが標準的です。ともに数値が大きくなると音質は向上する一方で処理能力を必要になります。

歌ってみた系の動画などでよく使われるマイクは「コンデンサーマイク」と言います。コンデンサーマイクはオーディオインターフェースに接続し、電源供給を行う必要があります。その供給を行う機能が、ファンタム電源と呼ばれる機能です。

主流は48Vファンタム電源となりますので、対応機能があるのかを確認しましょう。

ギターやベースなどの楽器類を接続する際は、Hi-Z端子機能があるのを確認しましょう。これらの楽器類はこの機能がないと、接続した際に正しく音が表現されません。Hi-Z端子機能の有無は、ギターやベースの接続に対応とイコールと理解して大丈夫です。

現在のオーディオインターフェースではほとんど対応していますので、この機能は基本としてほかの機能の有無で選びましょう。

動画配信にオーディオインターフェースを使う場合、重要な機能がループバック機能です。この機能がないと、マイクや楽器などの入力音源とBGMなどの再生音源をミックスする際に、一度違う機器を通してミックスする必要があります。

しかし、このループバック機能があれば、再生音源を入力音源と一緒にライブ配信などで流せます。動画配信に必要な機能ですので、ぜひ確認しておきましょう。

さまざまな機能が付いていれば付いているほど高額となります。たとえば、サンプリングレートやビット深度などは、数値が高ければ高いほど高額になります。

その他、紹介した機能の必要性を十分に考えて絶対にいる機能と、無くてもいい機能は切り分けて予算と相談しながら選択しましょう。繰り返しですが、動画配信に使用する際は、ループバック機能は押さえておきましょう。

オーディオインターフェースをiPhoneに接続するために必要なものを紹介します。下記にまとめるので、ぜひ参考にしてください。

• オーディオインターフェース本体
• iPhone本体
• オーディオインターフェース付属USBケーブル
• 変換アダプタ「Apple Lightning – USB 3カメラアダプタ」
• Lightning(ライトニング)ケーブル（充電するときに必要）
• モバイルバッテリーor電源アダプタ
• モニタリングヘッドホン
• 楽器（ギター・マイクなど）＋楽器用ケーブル

オーディオインターフェースをデバイスに接続する場合、変換アダプタが必要な場合があります。もちろん、iPadに接続する際にも変換アダプタを使います。ほかにも楽器やマイクなども変換アダプタが必要なケースもあります。用途にもよりますが、1つ持っておくと便利です。

なお、iOSに関してはApple Ligihtning-USB3カメラアダプタが必要です。純正品ではないものも売っていますが給電が不安定な場合があり、給電が酷いと本体が壊れてしまう危険性もあります。できるだけ、純正品を買うのをおすすめします。

1つの動画配信がその後の人生を大きく変える場合もあるため、動画の品質には拘りたいものです。また、動画はイヤホンで聴くスタイルが圧倒的に多いだけに、音質にもしっかりと拘りましょう。こちらもあわせてご覧ください。