HDMIケーブルおすすめ18選｜SwitchのHDMI規格や純正以外の代用は？

テレビとレコーダー・Switchなどのゲーム機・PCなどを接続するHDMIケーブル。HDMIとは「High-Definition Multimedia Interface」の略で、ケーブル一本のみで音声&映像をデジタル信号でやりとりします。

そんなHDMIケーブルですが、実はコンセントの延長コードのように普遍の規格ではなく、バージョンアップが未だ繰り返されています。また、対応機器の多様化によって、端子の形状も細分化していてわかりにくいと感じている方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、HDMIケーブルの選び方とNintendo Switchやスマホなど機器ごとの対応規格・おすすめ商品を紹介します。Nintendo Switchを純正以外のケーブルで代用する際の条件も解説していますので、ぜひご参考ください。

HDMIケーブルで、初期タイプです。

• フルHD(1920×1080)
• フレームレートは最大60FPS
• 通信速度は最大4.95Gbps
• HDRや3D映像など非対応

この通り、地デジの移行期よりさらに前のバージョンであるため、普通に生活している分には見かけません。

ハイスピード規格は通信速度最大10.2Gbpsですが、2種類のバージョンが存在し、それぞれ対応解像度や対応機能が違います。

【ハイスピード Ver1.3】

• WQHD(2560×1440)解像度まで対応
• フレームレート75FPSまで対応
• Deep Colorの色彩規格に対応

【ハイスピード Ver1.4】

• 4K(30FPS)に対応
• 4Kの割にリフレッシュレートが低いのが残念
• 3Dも対応

この通り、ハイスピードタイプは4Kに対応してはいるものの、対応フレームレートが低く今では一つ上の2.0に取って代わられています。その「プレミアムハイスピード」が国内大手メーカーでも1,500円しない今、あえてこちらを購入する必要はあまりありません。

現行のHDMIで主流がこのプレミアムハイスピード規格のHDMI。ハイスピードの30FPSとちがい、こちらは60FPSに進化しています。価格も安く、大手メーカー製ですら1,000円を切る価格で販売される場合もあります。今から購入するなら、この2.0以上がおすすめです。

• 解像度4K
• フレームレート60FPS
• 通信速度18Gbps
• HDRに対応
• サウンドバーに対応

ウルトラハイスピードは最新の規格で、最大8Kの60FPSまで対応。4Kになると120FPSまで対応し、解像度は最大で10Kまでサポートします。

• 解像度4K(120FPS)/8K(60FPS)
• 10Kまでサポーと
• 通信速度18Gbps

ただし、現状で高リフレッシュレートの4Kモニターが限定されているため、使用場面は多くはありません。今後は対応機器もさらに増えていくと予想されます。

HDMIケーブルは、「スタンダード」、「ハイスピード」、「プレミアムハイスピード」、「ウルトラハイスピード」の種類があります。それぞれ解像度や通信速度が下記のように異なります。

HDMIケーブルによる画質の違いは、解像度の数値によって異なります。解像度の数値が高いほど細かい部分まできれいに見えます。4Kテレビに接続するHDMIケーブルとしては現状、Ver.2.0、2.0aが一般的です。価格の面でもどちらもお手頃なため、困ったら2.0か2.0aを選ぶのがおすすめです。HDMIケーブルによる画質の違いをしっかり確認して購入しましょう。

スタンダードなHDMIケーブル。テレビ-レコーダーやテレビ-PCを接続するのにおなじみです。一番よく見るのもこちらですね。

一部デジタルカメラやデジタル一眼レフ、ビデオカメラにはこの「HDMImini(ミニ)」端子が搭載されています。通常のHDMI端子だと合わないため、撮影機器に使用する場合は要確認が必要です。この端子によって、テレビやレコーダーに直接接続できます。

主にスマートフォンに搭載されるのがこのHDMI-Micro(マイクロ)。最近ではアクションカメラにも搭載されます。見た目はMicroUSBに似ているため、ぱっと見ただけでは同じものと誤解してしまいますが、実際は全く別の端子のため、ケーブルも刺さりません。

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)は最大解像度がフルHD・最大フレームレートは60FPS。そしてHDRなどその他機能は非対応であるため、バージョン2.0(プレミアムハイスピード)のHDMIケーブルがこの条件を満たします。条件を満たしていれば純正以外のケーブルでも代用可能です。

選んではいけないのは、バージョン1.4(ハイスピード)のHDMIケーブル。4K対応なのでフルHD出力は容易いものの、最大フレームレートが30FPSしかありません。また、バージョン2.1も、オーバースペックとなりケーブルの性能を活かしきれません。購入に不安がある場合は、純正品を選びましょう。

【Nintendo Switchにおすすめ】

• HDMI 2.0(プレミアムハイスピード)がおすすめ
• 2.0a以降はオーバースペックとなるが価格差がないためこちらもOK

iPhone用にHDMIケーブルを接続する場合は、HDMIケーブル＋変換アダプタの両方が必要です。HDMIケーブルに関しては、iPhoneの種類にもよりますが、概ね4K対応している2.0以降が推奨。ただし問題は変換アダプタの方です。

iPhoneにHDMIケーブルを接続したい人は、iPhoneで再生している動画サービス(Netflix・Amazonプライムなど)をモニターに出力したい…といった人が多いですよね。その場合、必ずApple社から発売されている純正アダプターを使用してください。

無名メーカーのiPhone用アダプタは半額以下で販売されていますが、基本的に動画サービスの出力はできません。

【iPhoneの場合】

• HDMIケーブル&アダプタが必要
• HDMIケーブルは2.0以降
• アダプタは純正でなければ動画サービスが映らない

Androidスマートフォンでも、HDMI micro(タイプD)が搭載されているスマートフォンはそのままケーブルを購入するだけで非常に簡単です。問題はUSB-TypeC端子とMicroUSB端子しかない場合。ここでは両方ともご解説しますね。

USB-TypeCはこの2-3年で一気に普及した新しい端子の規格。基本的に充電用の端子ですが、HDMI変換アダプター(ケーブル)を使用すると映像出力ができる場合もあります。

「できる場合も」と前置きした通り、これは端末の対応次第。オルタネイトモード(Alternate Mode)対応のUSB-TypeC端子を搭載しているスマートフォンのみ、このUSB端子からでもHDMIの信号を扱えます。ざっとスペック一覧をチェックしただけでは記載がない場合も多いため、細かい確認が必要です。

【USB-TypeC端子搭載スマホの場合】

• HDMIへ変換し映像出力できるのは、オルタネイトモード(Alternate Mode)対応スマホのみ
• スマートフォン側のチェックが必須

MicroUSB端子からHDMIケーブルを変換して使用するには、スマートフォン側にMHL対応の性能が必要になります。このMHLとはMicroUSB端子からHDMI信号をやりとりするためのもの。MHLに対応していれば、MHL変換アダプタ＋HDMIケーブルの組み合わせで使用できます。

ちなみに、MHL非対応スマホはMHL変換アダプタ(ケーブル)を使用しても、HDMI経由で映像出力できません。また、Galaxyの場合は信号の種類が違うため、さらにコネクタが必要になります。

【MicroUSB端子搭載スマホの場合】

• 変換しHDMIケーブル経由で映像出力できるのはMHL対応スマホのみ。
• 出力できないのはスマホ自体の問題である場合がほとんど。

PS5は描画性能が非常に高く、

• 4K(3840×2160)で最大120fps

に対応。さらに8K(7680×4320)で60fps出力と非常に高性能です。そのためケーブルも高性能なものがいいと思いがちですが、実はモニター性能によって描画力が最大限に引き出せるかどうか左右されます。

• モニター側のHDMI端子がVer.2.0なら、2.0(プレミアムハイスピード)のケーブル
• モニター側のHDMI端子がVer.2.1なら、2.1(ウルトラハイスピード)のケーブル

このように選ぶ必要があります。

【PlayStation5の場合】

• 最大限描画力が反映されるかはモニター側の端子次第
• 古いモニターだと端子も古くボトルネックとなる

4Kテレビの場合は、ほとんどがリフレッシュレート60Hzのため、HDMI2.0(プレミアムハイスピード)対応であれば十分に出力可能。ただしHDR対応のテレビも多いため、こちらにも対応した2.0aがさらにおすすめ。

ただし、「Panasonic VIERA」と「SONY BRAVIA」の一部上位機種、「東芝REGZA」のゲーミングモデルなど、一部機種は120Hzに対応しています。こちらの機種をお持ちの方は、2.1(ウルトラハイスピード)を選ぶと存分に描画性能を楽しめます。

【4Kテレビの場合】

• HDMI2.0以上のケーブルを選ぶ
• テレビがHDR対応しているなら対応のケーブル
• テレビがリフレッシュレート120HzならHDMI2.1(ウルトラハイスピード)

高リフレッシュレート対応モニター(フルHDで240Hzなど)の場合、プレミアムハイスピード以下ではなく、ウルトラハイスピード(HDMI2.1)を選ばなければ存分に性能を引き出せません。

ちなみに、高リフレッシュレートモニターを使用していると、接続方法の候補としてDisplayPortも選択肢に上がります。どちらもフルHDで240Hzは出るものの、一点違いがあります。それは、モニターの電源を落とすとDisplayPortは接続が切れる点です。安定性に優れるのはHDMIケーブルです。

【高リフレッシュレートモニターの場合】

• HDMI2.1(ウルトラハイスピード)を選ぶ

HDMIケーブルを購入する際には、当然ですが長さが足りているのが大切です。また鋭利な角度で曲げると断線につながるため、なるべく余裕を持たせてやんわりと曲げるのが重要になります。そのため、ゲーム機などの接続でも1m以上のものを選びましょう。

ケーブルを5m以上の長さにする場合は、光ファイバーのケーブルがおすすめです。光ファイバーのケーブルはHDMIを光信号にして送受信するのが特徴で、長い距離でも安定した信号を送れます。ただし価格帯は一般的なケーブルよりも高いです。

大変なのが部屋を跨ぐ場合の接続です。10mを越すような長さのHDMIケーブルは種類も少ないため探しにくくなってしまいます。以下の記事では10mのHDMI特集をしていますので、お困りの方は参考にしてください。

スリムタイプは名前の通り、直径3～4mmほどの細い形状が特徴で、商品によっては直径3mm未満のものも販売されています。スリムな形状ゆえ、取り回しに優れていて、ケーブルを配線しやすいのが魅力です。

フラットタイプは、一般的なケーブルよりも薄型の形状なのが特徴で、床や壁に目立たせずに配線できます。フラットタイプもスリムタイプと同様、小回りの利く点がメリットなので、狭い空間での使用を検討している方はぜひチェックしてみてください。

ケーブルを持ち運んで使いたい方には巻き取りタイプのHDMIケーブルがおすすめです。ケーブルを自分で巻くと、絡まり中の配線が切れてしまうときがありますが、巻き取りタイプであればそのような心配がなく、かさばらずに持ち運べます。

形状固定タイプはケーブルに癖をつけて任意の形状に固定できるのが特徴です。壁やパソコン周辺の機材に沿ってケーブルを隠しながら配線できるので、机の上をすっきりさせたい方はぜひチェックしてみてください。

ソフトタイプのケーブルは、名前の通り柔らかいのが特徴です。そのため、パソコンやテレビの背面など、ケーブルが多くからまりやすい場所での使用に適しています。

ケーブルが柔らかく取り回しがしやすいので、HDMIケーブルを頻繁に使う方におすすめのケーブルです。また、曲げてもコードに癖が残りにくく、もちがいいのも魅力の一つです。

イーサネットとは、別々の機器同士でネットワークの送受信ができる通信規格です。イーサネットチャンネル対応のHDMIケーブルでは映像・音声・操作信号の伝送に加えてデータ通信をおこなえます。また、「HEC」とも表記されます。

LANケーブルでネット接続された機器に繋ぐだけで、それに接続したデバイスでもネットを利用できるのが特徴です。複数機器でネットを使う場合にもLANケーブルが1本で済むため、配線作業を最小限に抑えつつネット接続をしたい方におすすめです。

HDMIケーブルの選び方の一つとして、メーカーで選ぶ方法があります。大手メーカーが製造しているものは製品の質がよく長期間の使用に向いています。

パナソニックは、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品だけでなく車載関連機器や住宅設備など、幅広い分野において商品やサービスを展開している大手電機メーカーです。

HDMIケーブルにおいては、ハイスピード規格とプレミアムハイスピード規格に対応しているケーブルを多く取り扱っています。ノイズに強い構造をしているモデルが多く、高画質かつ高音質なデータの伝送ができます。

エレコムは、パソコンやデジタル機器の関連商品を多く取り扱っているメーカーです。ネットワーク・メモリ・ストレージなど、さまざまなカテゴリの商品を取り扱っています。

HDMIケーブルにおいては、ハイスピード規格からウルトラハイスピード規格に対応したモデルまで、豊富なラインナップを展開しています。細いケーブル径によりキレイに配線できるスーパースリムタイプのモデルがあるのも特徴です。

HDMIケーブルを購入するときに、インターネット通販のAmazonで探す人は多いですよね。そこで目に入るのは数百円といった非常に安い価格で販売されている無名メーカー製。中国のメーカーが多いです。

結論から言うと、無名メーカー製のHDMIケーブルは長期使用前提での購入はおすすめできません。早くに壊れる・映らなくなるといった声が多数報告されています。

アマゾンで購入するなら、

• Amazonベーシック
• エレコム(ELECOM)
• バッファロー(BUFFALO)

といった定番品も1,000円もかからず販売されているため、あえて格安商品を選ぶ必要はありません。