10mのHDMIケーブル人気おすすめ10選｜長いケーブルは画面が映らないって本当？

昔のテレビや映像機器は、赤・黄・白のRCA端子で接続していて、今でも古いテレビやDVDは採用しているものもあります。しかし、後に登場したHDMI端子は映像機器を接続する際の主流に取って代わりました。

ワンタッチで接続でき、コンパクトなHDMIケーブルには端子やバージョンにいくつかの種類があります。4Kや光ファイバーに対応しているかなど、どのHDMIケーブルを選べばいいのか迷ってしまう人も多いはずです。また、10mと長いケーブルだと画面が映らないのではとの疑問をお持ちの方もいますよね。

20mなど10m以上のものもありますが、今回は10mのHDMIケーブルについて詳しく解説します。HDMIケーブルを販売しているエレコムやサンワサプライなどのメーカーの特徴やおすすめのHDMIケーブル・延長ケーブルも紹介するので、映像機器に最適なHDMIケーブルを選べるよう、ぜひ最後まで記事をご覧ください。

HDMIは「High-Definition Multimedia Interface」を略した単語で、機器同士を接続するためにある規格の1つです。映像・音声・操作の3つの信号を1本のケーブルで同時に伝送できます。VGA端子やRCA端子よりもHDMI端子はコンパクトでスマートな点が特徴です。

HDMIケーブルは映像や画像の品質にもよりますが、一般的には5mを超えると信号の伝搬損失が発生して画質が低下する恐れがあります。長いHDMIケーブルを使用するなら補償器があると、信号の劣化が抑えられて安心です。

「10mと長いHDMIケーブルは映らないのでは？」と心配している方に向けて、長さと映像の映りについて解説します。結論から言うと、10mのHDMIケーブルでも基本的に映像は正常に映り、遅延の発生もそう多くありません。しかし製品のクオリティや相性にもよるため映像・音声が劣化するようなら後述の補償器も検討しましょう。

映像やモニターを映す場合、遅延や接続トラブルが起こりやすいのは圧倒的に無線の場合です。HDMIケーブルは、長くても有線で、機器と機器がしっかり接続されるため、「画面が映らない」「遅延が起こる」といったトラブルは起こりにくいのです。実際に100mのHDMIケーブルも売られています。

スタンダードは通信速度4.95Gbpsに対応したHDMIケーブルの規格です。画面のきめ細かさを表す解像度が1,920×1,200pxありフルHDを超えるWUXGA映像まで伝送可能です。4Kなどの高解像度の伝送には対応していません。十分な性能を持っていますが、現状ではスタンダードはほぼ販売されていません。

ハイスピードと呼ばれるHDMIケーブルは10.2Gbps以上の通信速度の製品を指します。スタンダードと比較して約2倍の伝送速度を誇り、フルHDだけでなく4K映像に対応している製品もあります。

スタンダードがほぼ販売されていないため、ハイスピードが現在の主流です。プレミアムハイスピードなどと比較して価格がややリーズナブルなため、安価なHDMIケーブルがほしいならハイスピードがおすすめです。

プレミアムハイスピードはハイスピードの中でも、特に4K映像にしっかりと対応している通信速度18GbpsのHDMIケーブルです。4K 60p(秒間フレーム数)/4K HDRに対応しており高画質・高音質で映像を楽しめます。

プレミアムハイスピードの上のクラスには、ウルトラハイスピードがあります。ウルトラハイスピードは10Kもサポートしており、8K 60p映像も伝送可能です。

10m以上の長いケーブルを使い、伝送は速いものがよければ光ファイバーのタイプを選ぶのがおすすめです。最新のものではHDMI 2.1まで進化。伝送速度は最大48Gbpsまで可能です。画質は8K 60p(秒間フレーム数)、4K 120pといった、きめ細かでなめらかな映像を出力できます。

HDMIは台形のような形をしているもっともスタンダードな形状でType-Aとも呼ばれます。テレビやパソコン、ディスプレイなどを接続するときに使われる基本的なタイプのHDMI端子です。

狭いところにも配線しやすく差し込みやすいスリムタイプや、持ち運びのしやすい巻き取り式などさまざまな製品が販売されています。Blu-rayやPS4・ニンテンドースイッチなどのゲーム機とも接続が可能です。

ミニHDMIはデジカメやビデオカメラ、ノートパソコンなどの映像機器、画像機器に採用されている規格で、Type-Cとも呼ばれています。Type-Aよりも端子が小さい点が特徴です。

片方がミニHDMIでもう片方がHDMIのケーブルや、どちらもミニHDMIのケーブルがリリースされています。ビデオカメラやデジカメをディスプレイに接続して映したり、ノートパソコンとテレビを接続したりするときに使用します。

マイクロHDMI端子はミニHDMI端子よりさらに小さく、Type-Dとも呼ばれます。主にスマホやタブレットなどに接続するときに使用されます。スマホで撮影した動画や画像をテレビ画面に映したり、アプリやゲームを映し出したりといった使い方も可能です。

エレコムは大阪に本社を置くパソコン周辺機器メーカーで高い知名度を誇ります。バッファローやアイ・オー・データとも並ぶIT機器大手です。HDMIケーブルも取り扱っており多種多様な製品をラインナップしています。

自社では生産設備を持たないファブレスメーカーですが、品質やコスト管理に優れていると評判です。品質基準は非常に厳しく信頼性の高い製品をリリースし続けています。

パナソニックはテレビ・オーディオ・デジカメ・スマホなどさまざまな家電製品を製造、販売している日本の大手家電メーカーです。日本国内の電機メーカーでは日立、ソニーに次いで第3位のシェアと売り上げを誇ります。

大手だからこその信頼感と高品質な製品が期待できると同時に、HDMIケーブルでは4K対応の高性能なケーブルも販売しています。

サンワサプライは岡山県に本社を置くパソコン周辺機器メーカーで、USBフラッシュメモリやHDMIケーブル、USP（無停電電源装置）などさまざまなパソコン周辺機器をリリースしています。

HDMIケーブルもスタンダードなものからスリムタイプ、巻き取り式までさまざまな製品を販売しているのが特徴です。

HDMIケーブルは一般的に流通しているため、ヤマダ電機やヨドバシカメラなどの家電量販店やホームセンターで購入が可能。事前に相談したい方や実物を見てから購入したい方におすすめです。

インターネットなら楽天・アスクル・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのサイトで購入できます。口コミを確認したい方・商品検索ですぐに見つけたい方・在宅で受け取りたい方にピッタリです。

HDMIケーブルは5m以上になると伝搬損失が発生し、映像や画像が劣化する可能性があります。補償器は入力側信号のイコライジングを行い長距離伝送の損失を最小限にします。

10mのHDMIケーブルを使用して劣化が見られるようなら補償器の利用も検討しましょう。補償器は安い製品なら数千円程度で手に入ります。

既存のHDMIケーブルを活用したい場合には、HDMI専用延長ケーブルが便利です。HDMI専用延長ケーブルは、50cmや1mのタイプの製品が多く、ケーズデンキやヨドバシカメラといった家電量販店にも多く取り扱いがあります。

HDMI専用延長ケーブルを選ぶ場合には、コネクタの種類とHDMI規格を、既存のHDMIケーブルと合わせる必要があります。延長ケーブルの長さはもちろん、コネクタサイズとHDMI規格（バージョン）をしっかりと確認したうえで購入しましょう。

HDMIケーブルにはさまざまな規格や端子形状があり製品の選択に迷います。最初に使用するデバイスを確認して、最適なHDMIケーブルを選んでくださいね。用途をイメージしたうえで選定を進めるのが最適なHDMIケーブルを選ぶためのコツです。