4K対応HDMIケーブルおすすめ17選｜4Kの見分け方やコネクタの違いも

ブルーレイ映像や撮影したビデオを見るとき、せっかくなら大迫力の4K画質で楽しみたいですよね。しかし、4K対応のテレビやパソコンを使っているはずなのに、映すと何故か画質が落ちた経験はありませんか？

実は、4K映像を再生するにはモニターだけでなく、モニターにつなぐHDMIケーブルも4Kに対応している必要があります。4K対応HDMIケーブルがあれば、高精細な画像を鮮明に映せるほか、動きの激しいゲーム映像なども滑らかに描写が可能です。

HDMIケーブルの仕様はかなり複雑なため、初めて買うときはスペックの意味がわからず、製品選びに苦戦しがちです。そこで本記事では、4K対応HDMIケーブルの選び方や見分け方を、バージョンやコネクタ形状などさまざまな観点から解説します。

4K対応のデバイスに4K非対応のHDMIを繋いでも映るのでしょうか。HDMIには規格が定められており、4K放送に対応しているのはHDMI2.0以上の規格です。HDMI1.3やHDMI1.4などの古い規格のHDMIでも繋げますが、4K映像の伝送を保証した規格ではないため、画質が落ちてしまう可能性があります。できれば2.0以上の規格のHDMIケーブルを使いましょう。

4Kに対応したHDMIケーブルは、非対応のケーブルより膨大な量のデータを送信できるため、高精細な4K画質をモニター上で忠実に再現できます。また、動画1秒に使われる静止画の枚数「フレームレート」が向上しているので、動画やゲーム映像もカクつく心配はほとんどありません。

データの転送速度も非常に早く、画像のアップロードやデータの読み込みに待たされる時間がほぼないため、プライベートのみならずビジネスシーンでも活躍に期待できます。

4K向けHDMIケーブルは規格と種類が分かれており、それによって対応デバイスが異なります。規格によって映り具合に差が出たり、映像の滑らかさも変わったりするので、以下を参考にHDMIケーブルを選んでください。

HDRとはハイ・ダイナミック・レンジの略であり、明暗差のリアルな描写を実現した最新の映像技術です。主に、Blu-rayやPS4 Proといったハイスペック機器に採用され、こうしたデバイスをモニターにつなぐ場合はHDR対応のHDMIケーブルが必要になります。

4K/60pは、動画の中で秒間60枚の静止画を読み込める規格であり、HDRほどではないものの非常に滑らかな映像描写を実現します。4K対応のチューナーやパソコンはほとんどこの規格なので、日常使いにおいては4K/60p対応ケーブルがあればほとんど不自由しません。

4K/30pは、家庭用ビデオカメラによく使われる規格であり、描画性能は4K/60pの半分ほどと少し低めです。ただ、パソコンも古いものだと4K/30pまでしか対応していない場合があるため、型が古いデバイスに接続する場合はこちらがおすすめです。

HDMIケーブルは、対応する解像度や伝送速度、機能に応じて区分がされています。現在4Kに対応している区分は、ハイスピード・プレミアムハイスピード・ウルトラハイスピードの3つです。この区分に加えてバージョンによっても性能が異なる場合があります。

そのため、4K対応HDMIケーブルかどうか見分けるためにはスペックに記載の区分・バージョンの両方を確認しましょう。以下の組み合わせであれば4K対応です。

• ハイスピード＋バージョン1.4
• プレミアムハイスピード＋バージョン2.0
• ウルトラハイスピード＋バージョン2.1

以下の表に区分とバージョンの特徴をまとめていますので参考にしてください。

HDMIケーブルを選ぶ時は、対応画質をモニター側に合わせるのがポイントです。モニター側の対応画質が4Kまでなら、8K対応ケーブルを買っても8Kサイズは映せません。

たとえば古いApple製品は、端末自体が高解像度に対応していません。仮に4kで収録された動画がYouTubeにアップされていたとしても、再生機器が4kの高解像度に対応していない場合は、4k画質を反映することができません。

HDMIケーブルは、周辺機器の中では比較的安価ですが、最上位スペックの製品には高価なものもあります。余計な出費を避けるためにも、モニターの仕様を確認してからケーブルを選びましょう。

リフレッシュレートとは、テレビ画面が一秒間に何回更新されるかの回数です。通常のモニターであれば、60Hz程度のものでも大丈夫ですが、より滑らかな動きを求める方は75Hz、3D対応ディスプレイで使いたい方は120Hz以上のものを選ぶといいです。

Type-Aは、最もメジャーなHDMIコネクタであり、主にパソコンやレコーダー・ゲーム機などをモニターにつなげます。2つの端子の大きさが全く同じで分かりやすい構造なので、他のタイプと間違える心配はありません。

しかし、スマホやカメラなどの差込口が小さいデバイスはつなげないので、注意が必要です。差込口が小さいデバイスをHDMI接続したい場合は、以下のType-CまたはType-Dを購入してください。

Type-Cは、ミニHDMIコネクタとも呼ばれ、2つの端子の大きさに差があるのが特徴です。大きさはType-Aより一回り小さくなっています。接続先として最も主流なのはデジタルカメラで、端子の小さい側をカメラにつなぐと、撮影した映像を手軽にテレビで再生できます。

なお、最近はパソコンやスマホにもType-Cに対応したモデルが増えており、人によってはType-Aより使いやすく感じられます。

Type-Dは、マイクロHDMIコネクタとも呼ばれ、Type-Cより更に小さいサイズで、端子の片側が極端に細いのが特徴です。この小さい側の端子をスマホに差し込むと、スマホ内の写真や動画をテレビに映せるほか、スマホゲームを大画面で楽しむような使い方もできます。

ただし、最近のスマホはType-CまたはLightning（iPhone）が主流になっており「microUSB」端子がついていない場合も多いです。microUSBなしのスマホにHDMIケーブルをつなぐ場合は変換アダプタを利用しましょう。

HDMIケーブルの中には、音声データの転送ができる製品のほか、インターネット回線の代わりとして使える製品も存在します。こうした機能があればより幅広い用途に使えるので、ぜひ予算に無理のない範囲でチェックしてください。

ARCは、HDMIケーブルを介して音声を出力する機能であり、主にAVアンプなどオーディオ機器への接続に活用されます。ARCはハイスピード以上のHDMIケーブルに搭載されているので、この機能が欲しい場合はスタンダード規格の製品を避けるよう心がけてください。

なお、古いオーディオ機器にはHDMIポートがない場合もあるので、HDMIケーブルを買う際は事前に必ず機器側の差込口を確認しましょう。

HECは、LANケーブルと同じように、インターネット回線の役割を担う機能です。この機能があれば、LANケーブル接続済みの機器AをHDMIケーブルで機器Bにつないだ際に、機器Bでもインターネットにアクセスできます。

しかし、この機能はケーブルだけでなく接続する機器もHECに対応している必要がありますので、使用前に必ずご確認ください。

HDMIケーブルの長さを選ぶ時は、使用する機器間の距離を事前に測っておきましょう。1mに満たない製品は用途が限られますが、10m以上の長さではデータ伝送が鈍くなります。HDMIケーブルの長さは5mを少し下回るくらいがおすすめです。

PC・BDレコーダー・ゲーム機など、複数の機器を接続する場合はHDMI切替機（HDMIセレクター）を利用しましょう。モニター側のHDMI端子を補えるだけでなく、ボタンもしくはリモコン操作でモニター上の映像を簡単に切り替え可能です。

なお、入出力の過程で対応解像度が不足した場合、映像データも低い解像度にダウングレードしてしまいます。たとえばHDMIケーブルで4K映像を伝送したい場合は、HDMI切替機も4K対応の機種を選ぶ必要があります。

4Kに対応したHDMIケーブルを使えば、迫力満点の映像を手軽に大画面で楽しめます。4K対応モデルのHDMIケーブルに興味が沸いた方は、ぜひ本記事でご紹介した選び方を参考に最適の製品を選んでください。