GPS機能付きデジタルカメラのおすすめ5選｜位置情報がわかるメリットは？

旅先で撮った写真を後から見返した時、どこで撮ったものなのか分からないといった経験はありませんか？そんな時におすすめなのが、GPS機能付きのデジタルカメラです。GPS機能によって位置情報を取得し、どこで撮った写真なのか地図表示に記録できるため、思い出を振り返ったり写真整理をしたりする際に役立ちます。

この記事では、GPS機能のメリット・デメリットや、カメラを選ぶ時のポイントを詳しく紹介します。また、GPS機能付きのカメラを扱うおすすめのメーカー、GPS機能付きデジタルカメラおすすめランキングも掲載しているので、参考にしてください。

記事後半では、手持ちのカメラで撮影した写真や動画に、GPS情報を後付けする方法も紹介しています。デジタルカメラ・コンデジの購入や買い替えを検討している方は、最後までご覧くださいね。

GPSとは「Global Positioning System」の略称で、日本語では「全地球測位システム」と訳されます。人工衛星（GPS衛星）から発せられた電波を受信し、現在位置を特定する技術です。カーナビやスマートフォンの地図アプリなどに使われています。最近では「ポケモンGO」をはじめとする位置情報ゲームにもGPSは欠かせません。また、GPSを使用すると以下のような機能が利用できます。

• 現在地の位置情報を送信して地図を表示したり周辺情報を検索
• GPS機能対応のiアプリを使用して目的地までのナビゲーション、乗り換え案内
• 相手からの要求に応えて位置情報を提供
• 今いる場所の位置情報を通知
• 撮影した静止画に位置情報を付加
• メールで自分のいる場所やお気に入りの位置情報を送信
• 位置情報を電話帳に登録

GPS機能付きデジタルカメラを使うメリットは2つあります。GPS機能付きの一番の強みは、場所の記録ができたり、地図上に反映させれたりできるのが特徴です。

GPS機能をONにした状態で撮影をすると、撮影した場所を自動的に記録できます。たとえば、旅行先でさまざまな写真や動画を撮影し、帰宅してから旅の思い出を振り返る時に正確な場所がわかります。特に花や木など写真だけでは、場所を特定できない場合にGPS機能が重宝します。

GPS機能によって、地図情報を自動で取得し、地図上に撮影した写真を表示できます。例として、SONYのデジタルカメラ「サイバーショット」で撮影した写真を地図に表示する手順を紹介します。（WindowsPCの場合）

1. 「GPS方位」をONにした状態で写真を撮影
2. PCで「Play Memories Home」アプリをインストール
3. アプリに写真や動画を取り込む
4. 「ツール」→「マップビュー」をクリック
5. 画面右側のエリアに表示したい写真や動画をドラック＆ドロップし「次へ」をクリック
6. マップビューが開き、地図上に写真が表示される

撮影場所の記録として役立つGPS機能付きデジタルカメラですが、デメリットもあります。使用する際は、取り扱いに気を付けるべきところを把握しましょう。

写真や動画の位置情報は個人情報にあたるため、気を付けましょう。たとえば、自宅の写真をGPS機能付きのデジタルカメラで撮影し、SNSに投稿すると第三者に住所を知られる可能性があります。そのため、SNSに投稿する際はGPS機能をOFFにするなど気を付けてください。

スマートフォンであれば紛失した時に他のデバイスから場所を特定できますが、デジタルカメラにはその機能はありません。デジタルカメラのGPSは、あくまでも撮影時に現在位置を記録する機能であり、発信する機能はありません。

GPS機能は、室内や高層ビルの中などでは精度が悪くなります。また、電線や携帯電話など強い磁気を発する物体の近くでも、うまく測定できなかったり、誤差が生じたりする可能性があります。GPS機能を活用したい場合は、このような電波の届きにくい環境での使用を避けるのがおすすめです。

コンパクトデジタルカメラは通称「コンデジ」と呼ばれ、レンズがカメラ本体に固定されています。レンズの取り外しはできませんが、その分小さくて軽く持ち運びもしやすいです。他のタイプより低めの価格帯なので、気軽に簡単に撮りたい方におすすめします。

デジタル一眼レフカメラは通称「一眼レフ」と呼ばれ、レンズ交換が可能なため、広角レンズから望遠レンズまで幅広いレンズを使えます。レンズから入った光をミラーに反射させ、ファインダーで被写体を確認して撮影するタイプです。ミラーレスが主流の現代では一眼レフは過去のものといった印象がありますが、まだ現役で使えるハイスペックなものも多いです。

ミラーレス一眼カメラは通称「ミラーレス」と呼ばれ、レンズ交換はできますが一眼レフよりもシステム全体がコンパクトです。名前の通り、カメラ内部に反射のためのミラーがありません。エントリー向けの小型機から高性能なプロ用機まで発売されていて、カメラの主流になりつつあります。

GPS機能付きデジタルカメラといってもGPS機能はカメラによって違いがあります。日本の衛星から受信するカメラなら位置の精度がより高くなります。また、GoogleMapなどと連携することで、撮影位置などを地図上に表示する機能があるものもあるので、必要な機能をチェックしましょう。

まずは、画質に注目しましょう。画質がいいカメラを選ぶ時に画素数を参考にされる方が多いですが、実はセンサーサイズが大きく関わってきます。センサーサイズが大きいほど高画質になるため、コンデジより一眼やミラーレスの方が一般的に高画質と言われています。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

レンズの明るさは、F値と呼ばれるレンズの絞り値を示す数値が関係しています。この開放F値が小さいほどレンズが明るいため、背景をぼかした写真や、美しい夜景の写真を撮りたい場合は有利になります。

デジタルカメラを使用する目的によって最適なサイズや重量を選びましょう。スマートフォンよりも少し高画質に写真が撮りたい場合は、気軽に持ち運びができるコンパクトサイズがおすすめです。1つの基準として300g以下のデジタルカメラを目安にしましょう。

スマホが大型化しているのもあり200g台も珍しくないので少し重い程度のカメラだと持ち運びしやすいです。

主に屋外や水辺でデジタルカメラを使用する場合は、防水や防塵機能が付いているか確認しましょう。防水・防塵レベルのランク付けをIPコードと呼び、IP67のように表記されます。IP【防塵】【防水】のレベルは防塵は6段階・防水は9段階に分かれており、一般的な用途としてはIP67があれば十分です。

GPS機能付きのデジタルカメラを選ぶ際は、バッテリーの持ち時間にも注目しましょう。GPS機能付きモデルの中には、電源をオフにしている間も定期的に測位するものもあり、バッテリーを消費してしまいます。電源をオンにしたらバッテリーが少なくなっている可能性もあり、測位頻度が高いモデルほどバッテリーの持ちが悪くなる傾向にあります。

SONYは世界で初めてカメラを開発したメーカーです。デジタルカメラにフルサイズセンサーをいち早く搭載し、最先端の技術を持っています。一方、コンパクトデジタルカメラのブランド「サイバーショット」は、価格が抑えめながら高機能であると高い評価の口コミが多くあり人気です。

Niconは、中上級者向けのデジタルカメラのラインナップが豊富なメーカーです。一眼レフを初め、ミラーレスの市場にも2018年から参入するようになりました。ニコンのデジタルカメラの描写の特徴は自然な色味です。風景やスナップ写真などナチュラルな雰囲気の写真を撮影したい場合におすすめです。

RICOHのデジタルカメラは、すべての機種に防水防塵機能が搭載されています。日本で初めて一眼レフカメラを開発した「ペンタックス」を買収しているため、一眼レフカメラには一定のファンがいるのが特徴です。また、高級コンデジの先駆けであるブランド「GR」は、ズーム機能なしの単焦点レンズながら高画質であるといった評判があります。

オリンパスは女性向けミラーレスカメラの発売をいち早く行い、カメラ女子の火付け役となったメーカーです。世界初の胃カメラの開発も行っており、コンパクトな本体を得意としています。「Tough」シリーズは、防水防塵性だけでなく耐久性も優れているため悪環境での撮影にも適しています。

撮影しやすいミラーレス一眼・一眼レフがほしい方はCanonがおすすめです。Canonは1937年に創業された世界的にも人気がある日本の老舗カメラメーカー。ミラーレス一眼・一眼レフのGPS機能搭載モデルを豊富に取り扱っています。本格的なカメラがほしい方にもおすすめです。

持っているデジタルカメラにGPS機能が付いていない場合も、位置情報を記録する方法があります。ここでは、GPS機能を後付けをする方法や代替方法を紹介しますので、参考にしてください。

GPS機能を後付けできるオプション機器として2つ紹介します。GPSユニットはデジタルカメラと一緒に持ち歩くことで、撮影した位置を記録できる機器です。

ファイルトランスミッターを使うと市販のGPS機器とBluetoothで接続し、現在位置などの情報を付与できます。それぞれ対応機種がありますので、お手持ちのカメラに対応しているか事前に確認しましょう。

GPS機能が付いているデジタルカメラで撮影した写真や動画は、後で見返した時に位置情報が分かり整理しやすくなります。旅行の思い出を残したり、写真整理をしたりする際に役立てたい方はぜひ購入を検討してみてくださいね。