【2025年最新】HDMI分配器おすすめ6選｜SwitchやPS4対応も

プレゼンやゲーム実況などの動画配信の際、複数のモニターに映像データを送りたい方は多いです。現在主流の通信規格であるHDMIを使って、高画質かつスムーズに映像を届けるために、HDMI分配器がおすすめです。

HDMI分配器を利用すれば、1つの入力に対して複数の出力に対応できます。また、HDMI分配機器同士を繋げて、さらに出力先を増やせる意外な機能を搭載したものも登場しています。しかし商品数が多く、どれを選べばいいか悩んでしまうのも事実です。

そこで今回はHDMI分配器を選ぶうえでのポイントを詳しく紹介します。さらにHDMI分配器のおすすめ商品も紹介しているので、購入を迷われてる方はぜひ参考にしてください。

家庭用・ビジネス用などで非常に便利なHDMI分配器ですが、具体的な用途やできること・できないことが分からない方は少なくありません。ここではHDMI分配器の使い方について紹介します。

HDMI分配器は、HDMIスプリッターとも呼ばれ、HDMI端子を利用して1つの映像・音声を複数の画面へ同時出力できる機器です。映像・音声などを1本のケーブルで伝送できるHDMI端子は現在主流の通信規格で、テレビ・PC・PS4のようなさまざまな機器に採用されています。

基本的なHDMI分配器は、同じ映像を複数の画面に表示するので、画面の拡張や別々の画面を表示するマルチ・デュアルディスプレイに対応していません。しかし、拡張モードや切替器の機能を搭載したモデルは、別々の画面を表示可能です。

HDMI分配器は、テレビ・PC・PS4・Blu-rayプレイヤー・ディスプレイなど、HDMI端子を搭載した電化製品であれば基本的にどれでも使用できます。プレゼンやビデオ会議などで、PCの画面を複数のプロジェクター・モニターに表示するときに便利です。

また、テレビ・プロジェクター・AVアンプなどに接続してホームシアターを作れます。さらに、低遅延なのでゲーム画面をテレビに表示しつつ、キャプチャーボードに分配してPCに表示できるので、動画配信に便利です。

HDMI分配器とよく混同される場合が多いのが、HDMI切替器です。非常によく似ていますが、機能的には全く逆なので注意しましょう。HDMI切替器は、 2入力1出力のように複数の入力信号を1つの出力機器に伝送し、モニターに表示する入力機器を切り替えが可能です。

使用する機器の変更ごとに配線を変える必要がないので、一台のモニターに対して複数の機器を利用する方に適しています。また、HDMI分配器の中には、HDMI切替器機能を有したものもあります。

HDMI分配器の入力数は、基本的に1つだけです。しかし、出力数はモデルによってさまざまなので、利用シーンに合わせて選びましょう。自宅用でゲーム機やPCの出力に使用するのであれば、2出力や3出力のモデルで十分です。

プレゼン用に多数のディスプレイへの出力や接続機器が多いホームシアターの場合は、4出力以上のモデルがおすすめです。ただし、出力数が多いほど価格が上昇する傾向にあるので、接続する機器の台数に合わせてオーバースペックにならないよう注意しましょう。

テレビ・ゲーム・動画視聴など使用する場合は、高画質に表示できるHDMI分配器がおすすめです。HDMI分配器の高画質伝送を見極めるための、2つのチェックポイントを紹介します。

高画質な映像規格である4Kのコンテンツを楽しむなら、4K対応のテレビ・レコーダーのほか、HDMI分配器も4K対応である必要があります。かつては高額であった4K対応HDMI分配器ですが、現在では4K対応機器の増加に伴って、お求めやすい価格のモデルが多いです。

仮にコンテンツや機器が4Kに対応していたとしても、HDMI分配器が4K非対応であれば画質が下がってしまいます。なお、4K非対応の機器しかお持ちでない場合は、4K対応分配器にこだわる必要はありません。

HDRとはハイダイナミックレンジの略称で、明るさの幅を広く表現できる次世代の高画質技術です。黒つぶれや白飛びを抑えつつ、高彩度かつ自然でリアルな画質を表示します。HDRは、ゲームやNetflixのような動画配信サービス・UHD Blu-rayなどのコンテンツに採用されています。HDRの高画質をそのまま楽しみたい方は、HDRに対応したHDMI分配器を選びましょう。

HDMIの給電方式は、「バスパワー」と「セルフパワー」の大きく2種類あります。利用シーンに合わせて適切な方を選びましょう。

接続機器から給電する方式が「バスパワー」です。コンセント不要（電源不要）なため、設置場所に困りにくく、配線周りをすっきりできます。その反面、確保できる電力が弱いため、消費電力が大きい場合は注意が必要です。

ACアダプタを利用して、コンセントから直接給電する方式が「セルフパワー」です。常に安定した電力を確保できます。そのため、大きな消費電力を必要とする大型のスクリーン・ディスプレイへの出力におすすめです。中にはバスパワーとセルフパワーの両方で使用できる、便利なHDMI分配器もあります。

HDMI分配器には、HDMI分配機器同士を繋げて出力数を増やせる「カスケード接続」に対応したモデルがあります。多数のプロジェクター・モニター・スクリーンに出力するような、大規模なプレゼン・展示会での使用におすすめです。

ただし、繋げれば繋げるほど、信号の劣化やノイズの混入などが生じる場合があります。また、モデルによっては接続可能な数が決められているモデルもあるので、注意が必要です。

ホームシアターやゲームなどで高音質にこだわりたい方は、HDMI分配器の対応オーディオフォーマットを確認しておきましょう。接続機器とHDMI分配器のフォーマットに整合性がない場合、希望する音を出力できない場合があります。

音質にこだわりたい方は、Dolby TrueHD・DTS-HD Master Audio・Dolby Digitalなどの高音質フォーマットに対応しているか確認しておきましょう。

HDMIケーブルを選ぶ際は特別な事情がない限りは2m以内のものを使用するのをおすすめします。長いHDMIケーブルの使用により投影が乱れたりロスが生じてしまったりする可能性があるからです。接続機器同士が2m以上離れている場合はできるだけ短いものを選んでロスを防止しましょう。

以下の記事ではHDMIケーブルの種類の解説や2m以下ケーブルをメインにおすすめの商品を紹介しているので、参考にしてください。

日本の大手コンピュータ周辺機器メーカー「ELECOM（エレコム）」。HDMI分配器では、幅広い出力数を展開しており、家庭用・ビジネス用など利用シーンを選ばず使用可能です。また、4K・カスケード接続に対応した高性能なモデルを揃えています。

HDMI端子に施された金メッキ加工や本体にはメタルケースを採用しているので、耐久性を重視する方におすすめのメーカーです。

PCデスク・各種カバー・ケース・USBメモリ・エアダスターなど、コンピュータ・パソコンサプライ製品を手掛ける日本のメーカー「SANWA SUPLLY（サンワサプライ）」。非常にコンパクトながら、4K・HDRの高画質に対応したモデルが多いです。

また、セルフパワーに対応しているモデルが多く、消費電力が大きい場合でも安心して使用できます。映像データを画質を落とさず分配したい方におすすめのメーカーです。

パソコン周辺機器を中心に手掛ける日本の電子機器の総合メーカー「GREEN HOUSE（グリーンハウス）」。非常にリーズナブルな価格ながら、4K対応や高耐久のHDMI分配器を揃えています。また、Nintendo Switch・PS4・XboxOneなど、さまざまなゲーム機で動作確認済みです。コスパ重視の方におすすめのメーカーです。

HDMI分配器を使用しても、映像が映らない場合があります。いくつかの原因が考えられますが、代表的な原因の1つが、出力側機器の出力数制限です。この場合、HDMI分配器を使用しても、出力制限数を超える台数のモニターに映せません。

また、ケーブルの互換性や接続したディスプレイが、HDMI機器で設定済みの出力解像度・リフレッシュレートの値に対応していないなどの原因が考えられます。

取り扱いがあれば安価で入手でき手軽に試せるのですが、残念ながら100均にはHDMI分配器は販売されていません。

HDMI分配器の販売はありませんが、100均ではHDMIケーブルの取り扱いはあります。ダイソー・セリア・キャンドゥなどの100均で販売されており、300円～400円の価格帯です。複数種類があるので使用用途に応じたものを選びましょう。

ここまでHDMI分配器の選び方とおすすめ商品6選を紹介してきましたが、いかがでしたか。HDMI分配器を利用すれば、1つの入力信号を複数の出力先へ伝送できます。使い方や選び方をしっかり押さえて、自分にぴったりのHDMI分配器を見つけましょう。