明るいレンズ搭載のコンデジおすすめ5選｜F値に注目！安いモデルも

「スマホでの撮影もいいけれど、ワンランクアップした写真を撮りたい」そんな方におすすめなのが、コンパクトサイズで気軽に持ち運べるコンデジです。さまざまなメーカーから安くて手頃なエントリーモデルから、プロも愛用する高級モデルまでラインナップされています。

せっかく購入するなら、ブレがなくきれいに撮影できるコンデジを手に入れたいですよね。明るいレンズのコンデジを選べば、暗い室内や夜景までも美しく写真に残せます。ですが、明るいレンズとは何かよくわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、暗い場所での撮影にもおすすめの明るいレンズを搭載したコンデジについて徹底解説します。明るいレンズならではのメリットやおすすめ商品、F値の設定方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

「そもそもコンデジってどういうもの？」という方もいるかもしれません。コンデジはデジタルカメラの1種で、持ち運びに便利なサイズ感が魅力。旅行やイベントでスマホよりもワンランクアップさせた写真を撮りたいときにもぴったりです。

デジタルカメラには、コンデジの他にミラーレス一眼カメラ・デジタル一眼レフカメラがあります。コンデジは他の2種類と異なり、レンズを交換できません。そのため、コンデジを購入する際は自分の撮りたいものに合ったレンズが搭載されているかを確認する必要があります。

では、明るいレンズとはどんなレンズのことを指すのでしょうか。明るいレンズとは、光を多く取り入れられるレンズのことです。レンズの明るさはF値（開放絞り値）で判断でき、F値の最小値が小さいほどレンズが明るく、大きいほど暗いレンズといえます。

具体的な数値の目安は以下のとおりです。

明るいレンズはボケのきれいな写真が撮りやすい特徴があります。これはF値が小さいほど被写体深度が浅くなる（ピントが合う範囲が狭くなる）ためで、ポートレートや植物など被写体を目立たせるような撮影にぴったりです。一眼レフでよく見る背景の玉ボケを表現できる魅力もあります。

明るいレンズなら、手ぶれによる写真のブレが軽減されるのも魅力の1つです。ブレはカメラのシャッターが開いて光を取り込む時間である「シャッタースピード」に関係しており、シャッタースピードが速いほど被写体がブレにくい特徴があります。

暗い場所ほど光を多く取り入れる必要があるためシャッタースピードが遅くなりますが、明るいレンズはより多くの光を取り込むことができるため、シャッタースピードを速めることができます。そのため、明るいレンズではブレのないきれいな写真を撮ることが可能になるのです。

夜景や室内などの暗いシーンでの撮影にも明るいレンズがぴったりです。先程説明したように、暗い場所ではシャッタースピードが遅くなります。少しでもシャッタースピードを速めるためにカメラ本体で光を増幅させる「ISO感度」を上げて撮影しますが、ISO感度は高いほどノイズ増え、画質が低下します。

明るいレンズの場合、暗いレンズに比べて光を多く取り込めるのでISO感度による光の増幅が少なくなります。その結果、暗い場所でも高画質の写真を撮影できるのです。

明るいレンズの場合、暗いズームレンズなどに比べて使用されているガラスの枚数が少ないです。そのため、明るいレンズ搭載コンデジでは画質・描写力の高い写真を撮影することができる特徴があります。

明るいレンズ搭載のコンデジを選ぶ際はセンサーサイズに注目しましょう。センサーサイズとは取り込んだ光から画像を作るイメージセンサー（撮像素子）のサイズのことです。センサーサイズが大きいほど高画質になります。一般的なコンデジのセンサーサイズは1/2.3型で、1/1.7型以上だとよりきれいな写真を撮影可能です。

風景といった遠くのものを撮影したい場合は、光学ズームの倍率もチェックしましょう。光学ズームはレンズの焦点距離を変えることで被写体を高画質のままズームできる特徴があります。ただし、ズーム倍率が大きすぎると画角が狭くなり、取り込める光の量が減ってレンズが暗くなるので注意しましょう。

明るいレンズ搭載のコンデジを選ぶ際は手軽に持ち運べるサイズ・重さかも重要なポイントです。コンパクトさを重視したコンデジの重さは、およそ100gから300g程度。それよりも重くなると持ち運びづらくなるため、コンパクトさを重視する方は400g未満のコンデジを選びましょう。

キャンプといったアウトドアで撮影したい場合は、防水性能をしっかり確認しましょう。防水性能は「IPX」で表記され、「IPX0」〜「IPX8」まであります。数字が大きいほど防水性能が高いことを表します。たとえば、IPX7は「水深1mの真水に沈めて30分でも浸水しない」程度の防水性能です。

ここまでF値について焦点を当てて解説してきましたが、実は明るさの指標はF値だけではありません。F値はレンズの口径と焦点距離で算出され、ガラスの透過率に関しては考慮されていない値です。レンズの透過率が低いと、F値が小さくても暗いレンズとなることもあります。

ガラスの透過率も考慮されて算出される値はT値で表されます。また、T値の他にも、歪曲や色収差などレンズにはさまざまな性能があるので、これらも考慮した上でコンデジを選ぶことも重要です。

F値を設定する時は、絞り優先モードにします。このモードは、写真表現を豊かにするための大事な役目を担っています。

撮りたいものに焦点を当てて、背景などの周りをぼかしたい場合はF値を小さく設定します。一方、写真全体をクリアに見せたい時はF値を上げましょう。同じアングルで両方やってみて、違いを楽しむのもいいですね。

今回は明るいレンズのメリットやおすすめのコンデジを紹介しました。明るいレンズ搭載のコンデジはボケ感のある印象的な写真や、暗所でもきれいな写真を撮影できるのが魅力です。ぜひ本記事を参考に、自分の撮りたい写真にぴったりのコンデジを見つけてください。