【10分で選べる！】接写に強いコンパクトデジタルカメラのおすすめ3選｜初心者必見の選び方を紹介

種類も専門用語も多すぎてわからない！

接写に強いデジカメを選ぶ際には以下のポイントをチェックするのが重要です。

• 最短撮影距離：3cm以下
• 最大撮影倍率：1/4倍
• F値：2.8以下

この中でも特に「最短撮影距離」は、接写に強いデジカメを選ぶのに重要な性能ですので、必ずチェックしましょう。コンデジの最短撮影距離とは、カメラのピントが合う最短の距離を意味します。最短撮影距離よりも短くても撮影はできますが、被写体がボケてしまうことも。

ただ、最短撮影距離はあくまで被写体にどれくらい近づけるかの性能であり、最短撮影距離を知ることは非常に大切ですが、それだけでマクロ撮影・接写性能が決まるわけではありません。そのため、マクロ撮影・接写性能では、最短撮影距離に合わせて最大撮影倍率などのチェックも必要です。

条件によっては以下の性能もあると便利ですので、購入前に確認するのがおすすめです。

• 撮影感度：ISO6400以上
  →暗い場所で撮るなら必要
• マクロモード：搭載されているものが◎
  →あると便利

マクロ撮影で暗い場所を撮る機会が多いと思っている方は、撮影感度の性能もぜひチェックしましょう。暗い場所で撮影が多い場合、撮影感度はISO6400以上あるのがおすすめ。また、マクロモードもあるととても便利なので、合わせて確認してみるといいでしょう。

F値は

• 写真の明るさ
• 背景のボケ方
• シャッタースピード

に影響します。

一般的なデジカメ・コンデジのF値はF2.8~F6.4が主流です。F2.8~F6.4と表記されていた場合、その範囲で調整が可能となります。

マクロ撮影の場合、近くの人物やものにピントを合わせて背景をぼかしたり、距離が近くなることにより暗くなることも多いため、よりF値は小さいものがおすすめです。特にF2.8以下搭載のものを購入するようにしましょう。光をより多く取り込めることから、F値の小さいレンズ=明るいレンズとも呼ばれています。

焦点距離は画角に収まる風景の範囲に影響し、
焦点距離の数値が小さければ広い範囲を、大きいほど狭い範囲を切り取れます。

製品の仕様を確認すると「24～360mm」のように記載されている場合が多いです。この場合、24mmから360mmまでの範囲で焦点距離を調整できるということになります。

マクロ撮影で使用する場合、焦点距離が50〜60mm前後だと標準と言われています。この数値より大きいものだと、より遠くのものを大きく写せます。また、焦点距離が長いほど背景がボケやすく、遠近感が薄まったり、被写体が密集した感じになります。

選ぶ際は、撮影したい範囲で選びましょう。

遠くにある被写体を撮影するには光学ズーム倍率が重要です。

運動会やスポーツ観戦などで使う場合、20倍以上あれば遠くの被写体をはっきりと綺麗に映し出せておすすめです。
さらに、100倍を超える超高倍率なズーム機能があれば、月や野鳥といった距離もあって小さい被写体も撮影できます。

実は、光学ズーム倍率は焦点距離がわかっていれば簡単に割り出せます。

光学ズーム倍率=焦点距離の最小値(広角端)÷最大値(望遠端)です。

24～360mmのデジカメなら、360÷24=15倍となります。

光学ズーム○倍と記載がないときは焦点距離の範囲から計算しましょう。

イメージセンサーはカメラの画質の決め手にもなる重要なパーツです。

センサーサイズが大きいほど、

• 高画質な写真が撮れる
• 再現できる色の階調が多く鮮明に撮れる
• 背景のボケ感が大きくなる

といった違いがありますが、センサーサイズが大きい分本体サイズも大きくなったり、値段も高い傾向があります。

コンデジで最も主流なのは1/2.3サイズで、コスパが良いモデルも多くおすすめできます。マクロ撮影でもこだわりがない方はとりあえず1/2.3サイズを選ぶといいでしょう。

写真のクオリティを求める人は1型がおすすめです。価格も10万円前後と高くなる傾向はありますが、ミラーレスや一眼に迫る高画質な写真を撮影できます。

中にはフルサイズを採用したモデルもありますが、30~50万円を超える価格のものもありかなり高価です。

シャッタースピードはシャッターが降り切るまでの速度を表しています。

シャッターが降り切るまでに2秒かかったら2秒、0.5秒かかったら1/2秒です。1秒以下は1/○秒と表記されるので、分母が大きいほどスピードが速いということになります。

シャッタースピードの速さは被写体の動くスピードや撮影したい写真の取り方によって変わります。

特にマクロ撮影の場合、被写体ブレを防ぐため、1/125秒より速いシャッタースピードがおすすめです。ただ、暗いところでシャッタースピードが上がるとより暗く写る傾向があります。その場合はF値や撮影感度などで調整しましょう。

撮影感度とは、IOS感度とも呼ばれ写真の明るさを調整する数値のことです。
撮影感度を高くするほど、暗い場所で撮影しても明るく写すことができます。特にマクロで撮影する場合、被写体の距離が近く、暗くなりやすいため、撮影感度の数値が重要になることも。

撮影感度は「ISO125～12800」と表記され、

• 最小値：最も高画質で撮影できる基準感度
• 最大値：画質を保ちながら撮影できる範囲(常用ISO)

を示しています。
暗い場所でマクロ撮影する場合はISO感度が6400以上あるものを選びましょう。

性能のいいものほど常用ISOの値も高く、価格も高い傾向があるため、性能と費用のバランスを見ながら選びましょう。また、ISO感度を上げすぎるとノイズ(ザラザラ)が写り込み画質の荒い写真になってしまうため使用時の設定には工夫が必要です。

デジカメ選びで迷ったらキャノンがおすすめです。
キャノンは国内最大手のカメラメーカーで、初心者にも扱いやすいデジカメを多く取り揃えています。

人気シリーズは以下の3つです。

• IXY→小さくて持ち運びやすい◎
• PowershotG→初心者にもおすすめの高級コンデジ
• PowershotSX→ズーム性能に優れたモデル

予算5万円前後で買えるものもあり、本格的な写真をお手軽に撮影したい人や初心者さんも手に取りやすいメーカーです。

SONYのコンデジは小さくて軽量なので持ち運びやすく、3万円台のお手頃価格なモデルもあります。

コンデジの主なシリーズは、

• 手軽さが魅力の「Cyber-shot」
• 4K動画撮影ができる「VLOGCAM」

です。

人物の瞳を自動で追跡してくれる「リアルタイム瞳AF」搭載モデルもあるなど、人物の撮影がしやすい機能も魅力的です。

リコーは、特に登山・キャンプ・釣り・海水浴などアウトドアでカメラを使用したい人におすすめのメーカーです。

画像の「WGシリーズ」は、防水・防塵・耐寒・耐衝撃など、屋外で活動する際に嬉しい機能が満載で、過酷な撮影環境には最適です。

また、高級コンデジの「GRシリーズ」は一眼レフカメラ並みのクオリティで撮影できるなど、プロにも愛用される逸品です。

パナソニックのコンデジは用途ごとに選びやすいのが特徴です。

デジカメはミラーレスも一眼レフも「LUMIXシリーズ」の名称で統一されていますが、コンデジの選び方は以下の通りです。

• DC-TZ90→高倍率の光学ズームが特徴
• DC-TX2→画質重視な人におすすめ
• DC-FT7→防水仕様でダイビングにも◎

Nikonのコンデジはコスパのいい「COOLPIXシリーズ」が有名です。

カメラ初心者の人でも簡単に綺麗な写真が撮れて、持ち運びやすい薄型のデジカメです。同シリーズにはお子様にもおすすめの防水仕様シリーズもあり、幅広い人におすすめできます。

初心者向けだけでなく、高画質で本格派の「COOLPIX P1000」など玄人向けモデルもあります。一眼レフでも有名なNikonですが、コンデジも実力派です。

コンデジは周辺機器を合わせて使用するとより撮影がしやすくなります。
購入時に合わせてチェックしたい周辺機器は以下のようなものがあります。

• SDカード
  →写真データを保存するための必須アイテム！
• ネックストラップ
  →登山や旅先などアウトドアで使うことが多い人に◎
• 三脚
  →手ブレしやすい夜景撮影や人物の撮影に◎
• ジンバル
  →自撮りやVLOGの撮影に◎

デジカメをアウトドアシーンで使うなら防水・防塵機能があると便利です。

登山・キャンプ・川遊び・スキー/スノボ・釣り・海水浴・プールなど、
水がかかったり泥汚れがつく場面は通常のデジカメには大敵です。

中には水中でも使えるカメラもあるため、利用シーンによって機能にも注目しましょう。

手ブレ補正機能があると、ブレやすい遠くの被写体も綺麗に撮影できます。

• 運動会や学校行事でズーム機能を使って撮影する
• 乗り物など動いている被写体を撮影する

といった撮影シーンを想定するなら、手ブレ補正機能はあった方がベターです。

手ブレ補正機能は、レンズ・センサーが動くタイプ「光学式」後から画像を修正する「電子式」の2種類がありますが、全体の9割ほどを占める「光学式」を選べば間違いありません。

カメラが自動的に被写体にピントを合わせてくれるオートフォーカス機能ですが、撮影したい被写体ごとに特性をチェックしましょう。

子ども・家族・友人など人物を撮影する機会が多いなら、人物の目にピントを合わせてくれる「瞳AF(オートフォーカス)機能」搭載モデルがおすすめです。

スポーツ・ペットなど動物・乗り物など動く被写体を撮影する際はピントを合わせる速度を重視しましょう。ピントを合わせた対象を自動で追跡してくれる「AF自動追尾機能」にも注目です。

デジカメがWi-Fi対応モデルなら、カメラから写真を直接パソコンやスマホ、タブレットに転送できます。

• 撮影した写真をすぐにSNSで共有したい
• スマホアプリやパソコンで写真の加工をしたい

といった際に、ケーブルで繋いだりSDカードを取り出したりする手間がなくなります。

Wi-Fi対応のコンデジは旅行中の写真整理も簡単にできておすすめです。

コンデジをポケットや小さいバッグにポンと入れて持ち歩きたい人は、重量300g以下を目安に小型・軽量なコンデジを選びましょう。

コンデジはそもそも「コンパクトデジタルカメラ」なので、ミラーレスや一眼レフよりも小さく軽いカメラです。しかし、性能が高いものや「ネオ一眼」はサイズも大きめだったり1kg近い重さがあったりします。

思ったより持ち歩くのに邪魔だな……と後悔しないために、使いやすいサイズ感もチェックしておきましょう。

手軽に写真撮影できるスマホですが、カメラとしての性能はコンデジの方が上です。

コンデジのメリットは

• 手ブレ補正機能がある
• 高倍率ズーム搭載モデルも選べる
• 夜景や暗い場所でも綺麗に撮影できる

スマホのメリットは

• カメラを持ち歩かずに済む
• SNSやアプリにすぐ写真をアップできる

などです。

画質や写真のクオリティ、被写体に合った性能を求めるならコンデジを探した方が満足度は高くなります。

• 気軽さ・手軽さを重視するなら「コンデジ」
• 持ち歩きやすさも重視しつつ
  本格的な写真撮影をするなら「ミラーレス一眼」
• さらに多機能を求めたり
  プロクオリティの撮影をしたいなら「一眼レフ」

特に、ミラーレス・一眼レフはレンズとの組み合わせで多彩な写真撮影ができます。
ミラーレス・一眼レフカメラでの本格的な写真撮影も気になる方は以下の記事も参考にしてみてください！

性能のいいデジカメをできるだけ安く購入するには、2通りの方法があります。

1. 型落ちのカメラを買う
2. 中古のカメラを買う

おすすめは①型落ちカメラを買う方法です。

新しいモデルが出ると、それまで最新だったモデルは少し値下げされる傾向があります。1世代前のモデルであれば十分高性能な場合も多いため、選択肢としてはおすすめできます。

ただし、5年以上などかなり前のモデルは性能差が大きくなるため、型落ち品は2~3年程度前のものを選びましょう。

中古のカメラも新品より安く購入できる場合が多いですが、中には見た目よりダメージがあるものもあるため、良いものを選ぶにはある程度知識が必要です。

撮影した写真や動画を記録するためにSDカードは必須です。
SDカードには大きく分けて3種類あります。

種類はSDカードの容量の大きさによって分けられており、

• 64GB以上→SDXC
• 4~32GB→SDHC
• 2GB以下→SD

と呼ばれます。

目安としては、32GBの場合2000万画素の写真を約3276枚ほど保存できます。
4K動画を撮影するなら64GB以上あれば3時間分以上保存できて安心です。 

SDカードの選び方は以下の記事でも紹介しています。
デジカメ選びとあわせてチェックしてみてください！

今回はおすすめの接写に強いコンパクトデジカメを紹介しましたが、気になるコンパクトデジカメを見つけることはできましたか？

スマホ時代で写真にスポットが当たる中、他の写真とは一味違う写真を撮りたい方にコンパクトデジカメはおすすめできます。ぜひご自身にぴったりの接写に強いコンパクトデジカメを見つけて、今まで以上に写真撮影を楽しみましょう！